自由詩の父!ホイットマン『草の葉』のあらすじ/感想を紹介

草の葉

こんにちはshunです!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

草の葉

『草の葉(上)』ホイットマン 岩波文庫

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草の葉

『草の葉(中)』ホイットマン 岩波文庫

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草の葉

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ホイットマンはアメリカの詩人です。自由詩の創造者としても有名であり、「自由詩の父」という呼び名で呼ばれる場合もあります。

それでは早速、『草の葉』のあらすじや感想について紹介していきます。

『草の葉』あらすじ/要約

『草の葉』は著者であるホイットマンが愛してやまないアメリカの自然の豊かさをのびのびと表現した詩です。

『草の葉』はホイットマンの最初にして最後の著作です。

ホイットマンは生涯にわたって『草の葉』の改定をしたと言われています。

ホイットマンは自然や平和、人々を愛します。一方で、富や物質などをあまり良い目では見ていません。

本書『草の葉』では、そんなホイットマンが様々なジャンルの話について自由詩の形態で述べています。

旧来の押韻や韻律に捉われず、ホイットマンの心赴くままに書かれた詩が本書『草の葉』です。

南北戦争

『草の葉』では、ところどころに戦争に関する記述が登場します。

例えばこの文がそうです。

戦争の主題なんかお祓い箱だ。戦争そのものがお祓い箱だ、

もう二度と震えおののくわが視界に、黒ずんで手足をもがれた死体の光景だけは、ああもう永久に、

(『草の葉 (中) p82』)

ホイットマンの『草の葉』からは戦争に対する嫌悪と平和の渇望が書かれています。

それはホイットマン自身が戦争経験をしていることが大きな影響を与えていますと考えられています。

ホイットマンが生きていた時代は19世紀。19世紀のアメリカでは、メキシコ戦争や南北戦争の真っ只中です。

特に南北戦争では、負傷兵の看護を行なったそうです。

ホイットマンはそこで無数の死体や負傷兵を目の当たりにし、戦争の恐ろしさを身を以て体感したと言われています。

実際に戦争に直面したホイットマンだからこそ、平和を願うその気持ちは、誰よりも強かったのかもしれません。

徹底した平等主義

ホイットマンの思想として興味深いと感じるのは「徹底した平等主義」が理想として掲げられている点にあります。

ホイットマンの掲げる平等主義。それは性別や人種、身分などいわゆる私たちが考えるような差別の廃止だけに止まりません。

そこではありとあらゆるものが平等に扱われるのです。

極端な例を挙げると、 数十人を殺した殺人鬼と誰からも慕われる偉大な国王が平等な扱いを受けるということです。

現代の私たちでは信じられないようなこの徹底した平等主義。

正の側面も負の側面も受け入れて平等に扱うべきなのではないかというのがホイットマンの考えです。

『草の葉』感想/まとめ

ホイットマンが自身の生涯を捧げてまで改訂し続けた『草の葉』。

一つ一つの詩が力強く訴えかけきます。さすが自由詩の父と呼ばれることはあると感じました。

しかし、個人的にはあまり読んでいて感銘を受けた箇所は少なかったです。詩を読むことが普段あまりなく、そのため読みにくかったせいもあるかもしれません。

名言も多いと言われている本書『草の葉』ですが、個人的には「あえて他人に勧めるような本ではないな」という感想です。

余談ですが、今回読んだ『草の葉』は完全版です。しかし岩波文庫では、完全版ではない『草の葉』もあるそうです。

『草の葉』の完全版はかなり分量があります。詩なので文章量は少ないとはいえ、3冊構成なので、なかなかの分量であることは間違いありません。

また、私のように、詩自体に少し抵抗があり、読みにくいと感じる人も少なくないと思います。

そんな方はまず、『草の葉』の一部を収録した『ホイットマン詩集―対訳』(岩波文庫)の方がおすすめできるかもしれません。

私はまだ『ホイットマン詩集―対訳』(岩波文庫)を読んでいないので、適当なことは言えませんが、やはり分量を考えると、詩に対して少し抵抗のある方は完全版ではない方が読みやすいかと思います。

岩波文庫以外でも多くの出版社で販売されているらしいので、比較してみるのも面白いかもしれませんね。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

草の葉

『草の葉(上)』ホイットマン 岩波文庫

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草の葉

『草の葉(中)』ホイットマン 岩波文庫

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『草の葉(下)』ホイットマン 岩波文庫

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