同じ顔の少年が二人!マーク・トウェイン『王子と乞食』あらすじ


こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

『王子と乞食』マーク・トウェイン 岩波文庫

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著者のマーク・トウェインは『トム・ソーヤーの冒険』でも有名な小説家です。

マーク・トウェインの著作に関する記事は以下で紹介しています。

それでは早速、『王子と乞食』のあらすじや感想を紹介します。

以下、一部本のネタバレになる内容が含まれています。ご了承ください。

『王子と乞食』あらすじ/要約

『王子と乞食』とは?

マーク・トウェインの『王子と乞食』は「同じ顔の王子と乞食が入れ替わる物語」です。

舞台はエリザベス一世が統治していたイギリス。

ここに二人の少年がいました。

一人はイギリスの未来を担うであろう王子。そしてもう一人はとある貧困家庭に生まれたトム

トムはある日、王子を一目でいいから見てみたいと思い、宮殿に入ろうとします。

そこをたまたま通りがかった王子は、トムを歓迎し、宮殿内へと案内します。

全く生まれも境遇も違う二人でしたが、時間を過ごすうちに親密になっていきます。

トムが王子の服装に憧れているのを知った王子は、服装をトムと交換します。

そこで二人は驚きます。なんと二人の顔が瓜二つで、服装を変えても違和感がなかったのです。

服装を取り替えたことによって二人の人生は大きく変化していくことになります。

因みに、王子のモデルはヘンリー8世の王子エドワード・チューダーだと言われています。

入れ替わり物語

『王子と乞食』の最大の醍醐味は王子と乞食の入れ替わりです。

しかし、この入れ替わりは少し他の入れ替わり物語とは種子が異なっています。

入れ替わりの物語では、その多くが「性別が入れ替わってしまう」という内容になっています。

例えば、大ヒットを記録した『君の名は。』がその代表例でしょう。

あの映画は、ある日起きたら男女が入れ替わってしまっていたという物語です。

それに対して本書『王子と乞食』では入れ替わるのが同性です。

さらに彼らは、自ら意欲的に入れ替わっています。

お互いに自分の知らない世界に興味があり、そのため入れ替わっています。

さらに王子と乞食という正反対な身分の二人が入れ替わっているのも珍しいです。

本書『王子と乞食』はよくある入れ替わり物語とは少し違った設定の小説です。

未知の世界

全く身分の違かった二人が入れ替わることによって二人の境涯が一変します。

トムの方はまだ良い方に入れ替わったため、それほど苦難を強いられません。

しかし、慣れない宮廷生活に困惑している場面もあります。

一方で、最も災難なのは王子でした。

王子はトムの家で貧困生活を体験します。

自分の父が統治していたイギリス国内で、貧困生活を送っている人がいること。

また、豪勢な生活ばかりしている宮廷の人々に対して、貧困者たちは良い目を向けていないことを王子は知ります。

貧困生活の中で、王子は自分が今まで知ることのなかった一般市民たちの生活の悲惨さを知ることになります。

『王子と乞食』感想/まとめ

結末部分のトムと王子のどちらが真の国王なのかを判別するシーンは非常に爽快。

外見でしか判断できない大人たちがトムと王子によって一泡吹かされた形になっています。

読んでいてカフカの『変身』と通じるものがあると感じました。

私たちは外見というものに強い影響を受けていることに改めて気づかされました。

総評

・オススメ度★★★★☆

・読みやすさ★★★★★

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

『王子と乞食』マーク・トウェイン 岩波文庫

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『変身』カフカ 岩波文庫

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