文豪が考える楽しめる本とは?モーム『読書案内』あらすじ・感想


こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

『読書案内』モーム 岩波文庫

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モームの他の著作に関する記事はこちらからどうぞ。

それでは早速、モーム『読書案内』のあらすじや感想について紹介していきます。

以下、一部本のネタバレになる内容が含まれています。ご了承ください。

『読書案内』あらすじ/要約

『読書案内』とは?

モームの『読書案内』は、「モームが贈る人生で読んでおくべき本のリスト」です。

『月と六ペンス』『人間の絆』などで知られるイギリスの作家モーム。

そんなモームが人生を豊かにしてくれる本を紹介しています。

モームはイギリス出身の作家です。

扱っている内容はイギリス文学も多いですが、アメリカ文学なども扱っています。

本書『読書案内』では東洋文学は扱っていません。

ヨーロッパとアメリカ文学の中からモームがおすすめを紹介しています。

読書とは如何様にあるべきか

偉大なイギリス作家であるモーム。

そんなモームは読書という行為をどのように捉えていたのでしょうか。

モームは『読書案内』の中でこのように述べています。

読書は楽しくあるのがほんとうだということである。(p36)

人は何のために読書をするのでしょうか。

ある人は勉強のためと答えかもしれません。

ある人は知識をひけらかすためかもしれません。

モームにとって読書とは楽しむものでした。

『読書案内』の中で、モームは次のように述べています。

以下にかかげる書物は、あなたが学位をとる助けにもならなければ、生計を立てる役にも立たないであろう。船をあやつることを教えてもくれなければ、動かなくなった自動車をふたたび走らせることを教えてもくれないだろう。そのかわりに、あなたがより充実した生活を送ることには役立つだろう。(p36)

文学は死んだのか

『読書案内』の「解説」が個人的に面白かったので、紹介します。

文学は楽しむものだとモームは言いました。

しかし今の時代、私たちを楽しませるコンテンツはいくらでも存在します。

スマホを持っていれば、好きな時にゲームをすることもできるし、映画も観れます。

そんな時代の中で、文学が生き残るすべはあるのでしょうか。

確かに文学が私たちの日常を占めるウェイトは小さくなったのかもしれません。

しかし同時に文学が死ぬことは考えられないでしょう。

これだけネットが発達している社会でも新聞が読まれ、現金が使われているのです。

新しく登場したコンテンツが古いコンテンツを一掃することはそうないのです。

文学はこれからも一定数の人に愛され続けるのでしょう。

『読書案内』感想/まとめ

イギリスの作家モームによるおすすめの本。

ドストエフスキーやゲーテなど読書をする方であれば誰でも知っているような著者もいます。

同時にイギリス文学やアメリカ文学では、自分が知らなかった著者も多くいました。

モームの凄さは、本の長所を引き出すために短所もあえて言及していることです。

普通本の紹介をする際に、短所は言及しません。

しかしモームは短所に言及することで長所が引き立つことを理解していました。

短所も満遍なく語っているからこそ、説得力も生まれるのだと考えさせられました。

『読書案内』で紹介している本は、時間はかかるかもしれませんが全て読みたいと思います。

総評

・オススメ度★★★★☆

・読みやすさ★★★★★

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

『読書案内』モーム 岩波文庫

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