極貧家庭に育った幼い少女の破滅!トマス・ハーディ『テス』あらすじ


こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

『テス(上)』ハーディ 岩波文庫

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『テス(下)』ハーディ 岩波文庫

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正式名称は『ダーバヴィル家のテスー清純な女性ー』です。

『テス』あらすじ/要約

本書『テス』は「極貧の家庭に育った少女の破滅を描いた物語」です。

舞台は19世紀末のイギリス。

当時はヴィクトリア朝が統治をしていましたが、大不況に見舞われている時期でした。

そこに一人の男がいました。男の名前はジョン・ダービフィールド

彼はある日、一人の牧師からダービフィールドがダーバヴィル家の直系であることを聞かされます。

ダーバヴィル家は国内でも有数の貴族でした。

自分がその血を引いていることに喜ぶダービフィールド。

彼はダーバヴィル家と親睦を深めることで、生活を豊かにしようとしました。

「どうやってダーバヴィル家と親睦を深めようか」

ダービフィールドは考えた末に、娘のテスをダーバヴィル家に送ることにします。

貴族の末裔

ダービフィールド一家は極貧生活を送っていました。

自分がダーバヴィル家の直系であることを喜ぶダービフィールド。

しかしダービフィールドは気が付いていませんでした。

たとえ、国内有数の貴族の末裔だとしても、それは何の意味もなさないことに。

以前は有名な貴族の末裔だったにせよ、今貧乏では何の意味もなさないのです。

没落した貴族はもはや貴族ではないのでした。

しかし、ダービフィールドは自分が有名な貴族の末裔と知ってから働かなくなってしまいます。

ダービフィールド家の、そしてテスの悲劇が始まるのでした。

ダービフィールド家の長女、テス

ダービフィールド家はもともと行商を行うことで生活していました。

しかし、ヴィクトリア朝の当時は大不況でした。

ダービフィールド家の長女して生まれたのがテスでした。

テスは極めて美人ではないにしても、優れた容姿を持っていました。

また健気で、家族思いで、我慢強い少女でした。

テスは家族を養うため、そしてダーバヴィル家と接点を持つため、ダーバヴィル家へと向かいます。

しかしダーバヴィル家はテスを親族とはみなしませんでした。

テスはダーバヴィル家のいわば雑用係として働かされるようになります。

『テス』感想/まとめ

まず、テスの両親の設定に納得がいきませんでした。

極貧の生活水準であるにもかかわらず、子どもは大勢います。

さらに、貴族の末裔だからと言って無闇に喜んでいます。

当時の大不況の中で、貴族の末裔だからといって助けてくれるはずがないでしょう。

幼いテスでさえ、末裔であることのメリットを疑問視しています。

テスにもたらされたありとあらゆる悲劇。

その悲劇を生んだのも、牧師とダービフィールドの会話でした。

貧乏で幼いテスには自分の身を悲劇から守る力はなかったように思えました。

読んでいて終始辛くなる作品でした。

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

『テス(上)』ハーディ 岩波文庫

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『テス(下)』ハーディ 岩波文庫

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