一度終わった恋!ジェーン・オースティン『説きふせられて』あらすじ


こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

『説きふせられて』ジェーン・オースティン 岩波文庫

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『説きふせられて』あらすじ/要約

本書『説きふせられて』は「家族に説きふせられた女性の物語」です。

主人公のアン・エリオット

アンは19歳の時、フレデリック・ウェントワースという恋人がいました。

アンとフレデリックは、結婚を視野に入れていました。

しかし、アンの家族は二人の結婚に反対します。

アンの家族の反対もあり、二人は別れてしまったのです。

フレデリックとの別れから8年後。

27歳のアンはいまだに独身だったのでした。

アンの家庭

アンは非常に豊かな家庭で生まれ育った女性でした。

アンの父親の名前はウォールター・エリオット。

典型的なお金持ちといった人物です。プライドが高く、見栄を張りたがる。

準男爵だった父を持つアン一家はケリンチ邸という大きな家に住んでいました。

そんなお金持ちのアンの家族は、フレデリックとアンが結ばれそうなのを快く思わないのでした。

フレデリックは海軍で働いていました。しかし当時は階級も高くありません。

財産はほとんどありませんでした。

アンの家族は、地位も財産もないような人物にまだ19歳のアンを渡すことに抵抗がありました。

家族の反対もあり、アンはフレデリックと別れる道を選びました。

男女の恋愛の違い

本書『説きふせられて』の中で、アンはこのようなことを語っています。

男は女よりも岩乗ですけど、女よりも短命ですわ。男と女の愛情の性質もちょうどそんな風だと、私は考えますのよ。(p366)

なるほど、これは言い得て妙でしょう。

男の恋愛は短期間で激しいもので、女の恋愛は長期間穏やかに続くもの。

アンの口から出ていますが、さすがジェーン・オースティンという表現だと感じる箇所です。

どちらの恋愛が正しいという訳でもありません。

そしてアンは、自分の持つ恋愛観は異性にはわからないと語ります。

それは証明を許さない意見の相違なんですもの。まず男は男、女は女で、自分の性を贔屓目に見て、その偏見のうえにお互いの狭い範囲に起こった都合のいい事情を組み立てるんですもの。(p368)

アンに、そしてジェーン・オースティンに言わせれば、お互いの恋愛観は理解し合えないものなのです。

『説きふせられて』感想/まとめ

なんとなく結末がわかるので、好みが別れる本だと思います。

内容としてもシンプルかつ王道です。

物語には特別面白みを感じませんでした。

しかし男女の愛の違いについて語っている部分は面白かったです。

ジェーン・オースティンの恋や愛に対する考え方には納得する部分が多かったです。

恋愛文学=ジェーン・オースティンの作品という印象がより深くなりました。

何か一波乱起こることを小説に期待する人にはあまりおすすめできません。

あと少し訳が古い気がするので、気になる方は注意してください。

シンプルで王道の恋愛物語が好きという方にはおすすめです。

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

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『説きふせられて』ジェーン・オースティン 岩波文庫

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