全体主義への警鐘!ジョージ・オーウェル『動物農場』超簡単あらすじ

動物農場

こんにちはshunです!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

動物農場

『動物農場』ジョージ・オーウェル 岩波文庫

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『1984年』でお馴染みのジョージ・オーウェル。

ジョージオーウェルは『1984年』以外にもディストピア小説を書いていて、その1つである『動物農場』も評価が高い作品です。

そんなジョージ・オーウェル『動物農場』のあらすじや感想についてここでは紹介します。

『動物農場』あらすじ/要約

『動物農場』は、「動物が恐怖政治で他の動物を従える」というディストピア小説です。

『動物農場』に登場する動物たちは言語を話せますが、これは人間を様々な動物に見立てているからです。

以下、簡単なあらすじです。

ジョーンズという人間は「荘園農場」という農場を経営していました。その農場では豚や鶏など、様々な動物が飼育されています。

動物たちはジョーンズに対し、不満を募らせていきます。自分たちが人間に支配され、隷属していることに動物たちは気がつきます。

人間さえ農場からいなくなれば、自由な社会が訪れるのだと動物たちは信じて疑いませんでした。

その後、動物たちは革命を起こし、農場の経営者であるジョーンズを農場から追い出すことに成功します。

ここに動物たちによる農場、「動物農場」が誕生しました。

しかし、人間からの支配から脱却したはずの動物たちは、新たな困難に遭遇してしまいます。

唯一の敵、人間

ある日、荘園の家畜である豚が他の動物たちの前でこのようなことを言います。

ものを生み出さずに消費するばかりする生き物と言えば、人間ぐらいしかおらぬ(p13)

人間は自分たちは何もしないにもかかわらず、動物たちから搾取し続けているとその豚は他の動物たちに語りかけます。

少ない食料で育てられた挙句、最終的には食用として殺されてしまう動物たち。

食用として殺されることはないにしても、死ぬまで人間のために働かなくてはならない動物たち。

人間は、動物たちになんの見返りも与えることをしません。

人間にとって動物たちは、お金を得るための家畜に過ぎないのです。

自分たちが楽な生活をするためだけに、労働を動物たちに押し付けているだけなのです。

「人間さえいなくなってしまえば、自由で平和な世界が訪れる」

荘園にいる動物たちは次第にそのように考えるようになっていきます。

動物たちの革命

ある日、荘園の主ジョーンズが、酔って眠ってしまいます。

ジョーンズは餌を動物たちに与えるはずだったのですが、酔って眠ってしまったため、動物たちは空腹に襲われることになりました。

空腹になった動物たちは食料庫の扉を勝手にこじ開けてしまいます。

それに気づいたジョーンズとその雇い人は、急いで動物たちを撃退しようとします。

しかし、それがきっかけとなり、荘園にいた動物たちが一斉に人間に襲いかかります。

人間たちは当然ながら驚き、そして荘園から逃げていきました。

ずっと、動物たちの唯一にして最大の敵だった人間は、あっけなく撃退することができました。

動物たちは自分たちの勝利を喜びます。

「人間を追い出した今こそ、ついに自分たちが理想としていた自由で平和な社会が実現できる」

人間を追い出した時、誰もがそう信じていました。

『動物農場』感想/まとめ

本書『動物農場』は、かなり政治的な内容に富んだ作品と言えます。

『動物農場』にはスノーボールとナポレオンという名前の豚が登場しますが、これはソ連時代のスターリンとトロツキーのことを暗示しています。

そして、人間はロシアの皇帝を暗示しています。

ソ連時代のスターリンとトロツキーの政策に対して、作者であるジョージ・オーウェルが文学という形で反抗したことになります。

しかし、そのような政治的背景を理解していなかったとしても、非常に物語が面白いので読み進めてしまいます。

まず、自分たち人間が動物たちに猛烈な批判を受ける場面。

人間は他の動物たちを食べたり、或いは家畜にして奴隷同然のような行為をします。

生きる上では仕方がないのですが、それでも動物たち側からすれば、「どうして人間だけが他の動物たちを支配しているのだろう」と疑問に思ってもおかしくはありません。

普段、私たちは人間側で物事を考えることしかしないので、動物たち側からの視点というのは非常に面白いです。

人間たち動物たちが追い出すことに成功してからの流れは圧巻です。ジョージ・オーウェルは天才だと感じました。

やはりジョージ・オーウェルと言えば『1984年』というイメージが世間では根強いのかもしれません。

しかし、本書『動物農場』にもジョージ・オーウェルの魅力が非常に詰まっています。

また、『動物農場』は『1984年』ほど有名ではないですが、内容は『1984年』よりも平易です。

そのため、ジョージ・オーウェルを初めて読みたいという方には『1984年』よりも『動物農場』の方が適しているかもしれません。

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

動物農場

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1984年

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