敬虔な男女による恋愛の行方は?アンドレ・ジイド『狭き門』あらすじ


こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

『狭き門』アンドレ・ジイド 岩波文庫

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作者であるアンドレ・ジイドは、1947年にノーベル文学賞を受賞しています。

『狭き門』あらすじ/要約

本書『狭き門』は「信仰心の強い男女の恋愛模様を描いた小説」です。

アリサとジェロームという二人の男女。

従兄弟の関係だった彼らは、お互いに恋心を募らせていました。

彼らの親戚も2人の恋を応援しており、将来結婚すると噂されていました。

他人から見れば順風満帆に見えた二人の恋。

しかし、ジェロームに恋心を募らせているアリサは、ジェロームの求婚を断ってしまいます。

お互いに恋をしているにもかかわらず、結ばれない二人。

果たしてアリサがジェロームとの結婚を拒否した理由は一体何だったのか。

本書『狭き門』には敬虔な男女の恋愛模様が描かれています。

『狭き門』とは

本書のタイトルにもなっている「狭き門」という言葉。

受験や何らかの試験の際にも、狭き門という言葉は使われています。

しかし元々、狭き門という言葉は、キリスト教と関連性がある言葉です。

狭き門は新約聖書のマタイ伝第7章13節という箇所で登場しています。

本書『狭き門』の作中の中でも、狭き門についての記載があります。

「力を尽くして狭き門より入れ。滅にいたる門は大きくその路は広く、これより入る者おほし。生命にいたる門は狭くその路は細く、之を見出すもの少なし。」(p25)

生命にいたる門というのは、天国にいたる門であると考えられています。

天国にいくことの出来る人は、篤い信仰心を持った一部の人にしか開かれていないという意味です。

本書『狭き門』に登場するアリスもまた、篤い信仰を持った一人でした。

愛か恋か

ジュロームに恋心を持つにもかかわらず、結婚を拒否し続けるアリサ。

アリサがジュロームと結ばれることを拒否し続けたのは一体何故なのか。

それはアリサが、神への深い信仰心を持っていたことと関連性があります。

神への深い信仰を持つアリサにとって、地上での愛はどのような意味を持つのか。

敬虔なキリスト信者が抱える悩みが『狭き門』から垣間見えます。

『狭き門』感想/まとめ

アリサの行動に共感できない場面が多々ありました。

どうしてその行動をとったのかがあまり理解できず、読んでいて納得感がなかったです。

人との愛と、神への愛。

果たしてこれは両立し得ないものなのでしょうか。

敬虔であることと人を愛さないことは矛盾しないように思えます。

アリサの行動が神への盲信によって生まれており、結果独りよがりな行動になっている印象を受けました。

特別な信仰を持たない自分にとっては理解できない部分が多い一冊でした。

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

『狭き門』アンドレ・ジイド 岩波文庫

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