相互依存の姉弟!コクトー『恐るべき子供たち』(岩波文庫)のあらすじ感想


こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

『恐るべき子供たち』コクトー 岩波文庫

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ジャン・コクトーはフランスの詩人です。

『恐るべき子供たち』あらすじ/要約

本書『恐るべき子供たち』は「二人の姉弟をめぐる不気味な物語」です。

舞台はフランス。

そこにエリザベートとポールという姉弟がいました。

二人の父は既に亡くなっていて、母親は半身不随という状況です。

エリザベートとポールは年齢的には大人と子供の過度期でした。

しかし二人は、大人になることを拒み続けます。

彼女たちにとって外の世界は自分たちと全く関わりのない世界でした。

二人は子ども部屋から外に出る気配を見せず、外の世界から自分たちを守ろうとします。

子どもたちによる雪合戦

本書『恐るべき子供たち』は子どもたちが雪合戦する場面から始まります。

登場する主な人物はポールダルジュロスです。

ダルジュロスとう少年は、本文の中にはほとんど登場しません。

しかし『恐るべき子供たち』の空気感を一人で作り上げている印象を読者に与えるような少年です。

ダルジュロスは、ポールと雪合戦をしています。

ダルジュロスは、雪玉の中に石を入れます。

石が入った雪玉はポールの体に直撃します。

生まれつき体が弱かったポールは、石の入った雪玉を胸に受けて倒れてしまいます。

エリザベートとポールの関係性

『恐るべき子供たち』で描かれているエリザベートとポールの関係は他の姉弟とは異なります。

「肉親以上、恋人未満」という言葉が適切ではないでしょうか。

エリザベートとポールが肉体的な関係を持っているわけではありません。

二人の関係性は相互依存とも言える状態です。

父親は亡くなり、母親も中風という状況下に生きる二人。

他に誰も助けてくれないという状況下が、二人を相互依存にさせたのでしょうか。

他の姉弟にはない不気味な二人の関係性も、『恐るべき子供たち』の魅力の一つでしょう。

『恐るべき子供たち』感想/まとめ

読んでいて退屈な印象を覚えました。

場面設定も特に変化はなく、登場人物にも感情移入ができません。

コクトーが『恐るべき子供たち』で何を表現したかったのかわかりませんでした。

ギリシア悲劇は好きです。

しかし、本の表紙にある「ギリシア悲劇を思わせる格調の高さ」は『恐るべき子供たち』からは感じ取れませんでした。

再読もなしかなといった印象。あえて読む理由は見つかりませんでした。

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

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