『変身』カフカのあらすじ/感想!人間関係の希薄さを描く!

変身

こんにちはshunです!

今回はこちらの本を読了したので、紹介したいと思います。

変身

『変身』カフカ 岩波文庫

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カフカの作品を読むのは初めてです。

今回の岩波文庫の『変身』では、

・『変身』

・『断食芸人』

の2種類の短編小説が収録されています。

それでは早速、カフカ『変身』のあらすじや感想について紹介していきたいと思います。

カフカ『変身』あらすじ/要約

主人公のグレゴール・ザムザは布地の販売員として働いている普通の男性です。グレゴールは仕事を欠かさず、両親の抱えた借金を返済するために、勤勉に働いていました。

ある日、自室のベットで目覚めると、自分の姿が害虫の姿に変身していました。どうしてグレゴールが害虫に変身してしまったのかについては記述はありません。

害虫の姿で、家族の前に現れたため、家族はパニックに陥ってしまいます。害虫になったグレゴールを家族は疎ましい存在として認識するようになっていきます。

カフカの『変身』では、害虫の姿になったグレゴールの悲劇が語られています。

理不尽な悲劇

まず、カフカの『変身』のあらすじで誰もが驚くのではないのでしょうか。1人の男性が『害虫』に変身してしまうという普通では考えられないような物語の設定が私たちを惹きつけます。

1人の男性が害虫になるという奇想天外なエピソードであるにも関わらず、その後の話の推移には不自然だと思う箇所はほとんど見受けられません。

まるで、本当に実在したかのようなリアリティをカフカの『変身』は備えているのです。『変身』では、カフカの想像力の高さが遺憾無く発揮されています。

また、注目すべきは、「主人公のグレゴールが一向に救われないこと」という点です

グレゴールは普通の販売員です。勤務も欠かさずこなしているし、両親の借金を返済するために懸命に勤務しています。

そんなグレゴールが害虫になってしまうという悲劇。その理不尽さに惹きつけられる人も多いはずです。

人間とは何か

「人間とは何か」

これがカフカが伝えたい主要なテーマであるように私には思えます。

グレゴールは見た目は害虫でも、中身は人間の心を持っています。しかし、言語は家族に伝わることはありません。そのため、自分の意思を言葉で伝えることは叶いません。

ある日突然害虫になったグレゴールに対して、家族や上司は冷たい態度を取っています。

次第に家族はグレゴールを家族の一員としてはみなさなくなります。そしてグレゴールは自分が家族から見放されてしまっていることに気づいていきます。

家族はそれが自分たちから生まれた子供であっても、一度害虫になってしまったら、家族の一員としては考えなくなります。

「人間ではないグレゴールは家族でもない」

カフカの『変身』は、「家族とは何か」「人間とは何か」を私たちに問いかけているような気がするのです。

カフカ『変身』感想/まとめ

今回読んだカフカの『変身』は、1人の人間が害虫に変身してしまうというかなり特殊なテーマで書かれています。

しかし、害虫になることはなくても、私たちは「変身」する可能性を秘めています。それは事故によってかもしれませんし、病気によってかもしれません。

自分が今の姿から大きく「変身」したとしても家族や大切な人から大事にされることができるのでしょうか。そしてその関係性を繋ぎとめることができるのは一体なんなのでしょうか。

そんなことをカフカの『変身』を読んで、考えさせられました。

カフカの『変身』は短編小説なので、分量が少なく、そして読みやすいです。

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

変身

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