幼少期をまとめた自小説!カロッサ『幼年時代』(岩波文庫)あらすじ


こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

『幼年時代』カロッサ 岩波文庫

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同じ20世紀ドイツの代表的作家であるマン、ヘッセ、リルケと対比されるのが、カロッサです。

『幼年時代』あらすじ/要約

本書『幼年時代』は「カロッサ自身の誕生から小学生までの記録の物語」です。

本書『幼年時代』は16編によって構成されています。

しかし、一貫していることは、カロッサの自伝的な短編小説であることです。

医者であったカロッサは。第一次世界大戦の最中、軍医として参加します。

過酷な戦地での生活の中で、カロッサが記した自身の幼年時代。

それが本書『幼年時代』には収められています。

ゲーテを愛したカロッサ

人間という生き物を愛し続けたゲーテ。

そんなゲーテをカロッサは同じ国の作家として非常に尊敬しています。

カロッサは、自分自身をゲーテの弟子と称しています。

カロッサとゲーテの出会いは、15回目のクリスマスでした。

カロッサはクリスマスプレゼントとしてゲーテの全集を貰います。

ゲーテ全集に感化されたカロッサはゲーテの思想を引き継ぐことを模索します。

周囲の支え

カロッサの『幼年時代』を読んでいると、教育における環境の重要性に気付かされます。

青春時代というのは、輝かしく映るとともに、危なっかしいものでもあります。

本書『幼年時代』でも次のように書かれています。

青春というものは、無数の危機を孕んだ、いのちの綱渡りのようなものです。(p212)

カロッサの母を始めとするロッサの周囲の人が、カロッサのよくない行いを正し、正しい方向に導いています。

そのような周囲の支えがあることで、危険な青春時代を乗り越えることができたのでしょう。

『幼年時代』感想/まとめ

カロッサの本を初めて読みました。

自伝的作品でありながらも、同時代のマンやリルケと肩を並べる存在を示しています。

何か奇想天外なエピソードがあるわけではありません。

しかし、多くの人が共感できる内容になっており、読み終わった後には暖かさを感じる作品です。

機会があれば他の著書も読んでいきたいです。

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

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