青春は儚いもの?ヘルマン・ヘッセ『青春はうるわし』5分あらすじ


こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

『青春はうるわし』ヘルマン・ヘッセ 岩波文庫

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ヘッセの他の著書は、別記事で紹介しています。ぜひ読んでみてください。

岩波文庫の『青春はうるわし』では、以下の4編が収録されています。

『青春はうるわし』『少年時代から』『ラテン語学校先生』『秋の徒歩旅行』の四編です。ここでは主に表題作である『青春はうるわし』をメインに取り上げます。

それでは早速、ヘルマン・ヘッセの『青春はうるわし』のあらすじや感想を紹介します。

以下、一部本のネタバレになる内容が含まれています。ご了承ください。

『青春はうるわし』あらすじ/要約

『青春はうるわし』とは?

ヘルマン・ヘッセの『青春はうるわし』は、「青年の一夏の儚い恋を描いた物語」です。

一人の青年が故郷に帰ってくることから物語は始まります。

青年は長年外国で生活しており、久しぶりに故郷に帰ってきたのでした。

青年の家族は青年の帰省を快く迎え入れます。

青年には妹がいました。妹ロッテには二人の友人がいました。へレーネアンナです。

へレーネは以前、青年が恋をしていた女性でした。

久しぶりに帰省した青年は、へレーネの美しい姿を見て、再度惹かれます。しかし、再開したへレーネは青年に対してそれほど好意を見せません。

青年は、アンナとも親睦を深めようとします。

二人の女性に惹かれた青年ですが、二兎を追う者は一兎をも得ず。へレーネにもアンナにも相手にされず、恋は実りませんでした。

青年は故郷の地を旅立つのでした。

 一人称で呼ばれ続ける青年

『青春はうるわし』では、基本的に私(=青年)という一人称で話が進んでいきます。

青年の名前は、物語後半になってからでないとわかりません。

アンナと青年のやり取りから、その青年の名前はヘルマンという名前であることがわかります。

つまり、著者のヘルマン・ヘッセと同じ名前ということです。

もしかすると、『青春はうるわし』はヘッセの自伝小説なのかもしれません。

ヘッセの若き頃の青春を描いたのが『青春はうるわし』なのでしょう。

二人の女性、へレーネとアンナ

青年ヘルマンが恋に落ちた二人の女性。

それは妹ロッテと友人関係にある、へレーネとアンナです。

結局、青年は二人に恋をし、二人から断られてしまうのですが、この二人が対照的な印象を読者に与えます。

へレーネは、内面よりも外面が優れているというような女性。非常に美しく、上品な女性です。しかし、青年に対して冷ややかな態度を取っています。青年の趣味である文学も深く知らない人物でした。

一方で、アンナは容姿こそへレーネには劣るかもしれないものの、優しい心を持っている女性でした。青年の好きな文学についての話題にものってくれるような女性でした。

この対照的な魅力を持つ二人に青年がどのようにして惹かれていったのか。

詳しくは『青春はうるわし』を実際に読んでみてください。

『青春はうるわし』感想/まとめ

あえて時間を割いて、読む本ではないというのが正直な感想でしょうか。

良くも悪くも普通の青春小説です。

特別な出来事も起こらないので、あまり満足感はなかったです。

よく失恋を通して人は成長すると言いますが、この青年はこの恋を通して、本当に成長したのでしょうか。もっといえば、へレーネやアンナに対する感情は本当に恋だったのでしょうか。

帰省した直後、二人の女性に恋をするという設定も、フィクション要素を感じました。数年間の外国生活で恋をすることはなかったのでしょうか?

以前恋したへレーネに恋する気持ちはわかりますが、アンナに対する恋の仕方は少し設定くさく感じました。

ヘッセの作品であれば『車輪の下』の方が、魅力的な作品ではないかと個人的には思います。

総評

・オススメ度★★★☆☆

・読みやすさ★★★★☆

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

『青春はうるわし』ヘルマン・ヘッセ 岩波文庫

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