人生は無常?リルケ『ドゥイノの悲歌 』のあらすじを簡単に紹介!

ドゥイノの悲歌

こんにちはshunです!

今回はこちらのドイツ文学を読了したので、紹介します。

ドゥイノの悲歌

『ドゥイノの悲歌』リルケ 岩波文庫

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個人的には、リルケの作品を読むのは初めてでした。

それでは早速、『ドゥイノの悲歌』のあらすじと感想を早速紹介していきます。

『ドゥイノの悲歌』あらすじ/要約

リルケの『ドゥイノの悲歌』は10篇の詩から構成されています。

リルケはドゥイノの館で別の考え事をしている際に、突然これらの詩を閃いたと言われています。最終的に完成するのには10年の年月が経過していました。10年もの年月が必要になったのには、第一次世界大戦の影響も大きかったと言われています。

『ドゥイノの悲歌』では、人間という存在に対しての嘆きが作品全体の根本的なテーマになっています。

私たち人間は常に非力な存在であり、儚い存在です。

しかし、リルケはただ単に人間に対しての嘆きを述べているわけではありません。

リルケはその後、人間が持つ苦悩や死、嘆きなどといった人間の悩みとどのように向き合っていくべきなのかについて記載しています。

そこには、人間の存在を嘆く一方で、同時に自分自身の運命と向き合い、対峙するリルケの姿が読み取れます。

人間という存在への嘆き

リルケはこの『ドゥイノの悲歌』の中で、人間という存在を嘆き続けています。

リルケは人間と天使(ここではは絶対の存在であるという意味)を対比し、人間が天使と比較していかに儚いものであるかについて述べています。

天使は絶対的な存在であり、全一的な存在です。

それに対して、人間は死の危険性に絶えず脅かされている生き物です。

また人間はもちろん全一的な存在ではないので、自分自身とその他の世界、すなわち主観と客観でしか物事を見ることができません。

自分が人間であり、様々な問題点を抱えていることに対して悩み続けたリルケ。

『ドゥイノの悲歌』では、リルケが人間としてどのような点を悩み続けたのかについて解説しています。

リルケのが見つけた答え

人生に対して、常に悩み続けたリルケ。

『ドゥイノの悲歌』の前半では、人間と天使の対比を常に行っており、人間がいかに天使と比べて儚い存在なのかについて述べていました。

しかし、10篇の内の7篇から、リルケは人間の存在に対して肯定的な考えを持つようになっていきます。

7篇からリルケは次第に人間が持つ心情の力を自覚していくようになります。

外部である世界と自分が持つ内面を繋ぎ合わせ、内面の中で自分なりの意味付けを行うこと。

このことによって、リルケは人間の生を肯定をするようになっていくのです。

『ドゥイノの悲歌』感想/まとめ

『ドゥイノの悲歌』はリルケの作品の中では、比較的内容がつかみやすいらしいです。

しかしそれでも自分はこの『ドゥイノの悲歌』を読むのにかなり苦労しました。

また、リルケの結論もイマイチ理解できていなかったのかもしれません。

最終的に、リルケは人間の内面を重視するようになっていくのですが、それはすなわち、自己満足に近いようなものなのでしょうか?

つまり、自分自身の中で、何かその行動をする動機が明確であれば、外部の世界に与える影響や見返りなどは必要ないということなのでしょうか?

この部分が少し理解しにくかったので、再読した時にまた考えたいと思います。

気になった方は読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

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