明治維新期の勃興を描く!司馬遼太郎『坂の上の雲』あらすじ


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今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

坂の上の雲

『坂の上の雲』司馬遼太郎 文春文庫

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本書『坂の上の雲』は司馬遼太郎の作品の中でも最も有名な作品の一つでしょう。シリーズの累計売上も1500万部を超える大ベストセラーです。

また、NHKでスペシャル番組が放映されたこともあります。

そんな司馬遼太郎の『坂の上の雲』のあらすじと感想を紹介していきます。

『坂の上の雲』あらすじ/要約

本書『坂の上の雲』は明治維新という激動の時代に生きた男たちの物語です。

『坂の上の雲』の主要な登場人物は主に3人です。

・秋山好古

・秋山真之

・正岡子規

日本騎兵を一から育て上げた秋山好古、東郷平八郎の傍で海軍の戦術を立てた秋山真之、そして俳句・短歌の名人としての地位へと上り詰めた正岡子規。

幕府が倒れ、欧米列強に少しでも追いつこうとしていた時代。

小国だった日本がいかにして近代化に成功し、そして最終的には大国ロシアに戦争で打ち勝つことができたのか。

本書『坂の上の雲』には、日本の近代化を目指すことに貪欲だった明治期の人びとの生き様が書かれています。

秋山好古

『坂の上の雲』の主人公の1人が秋山好古です。『坂の上の雲』を読む前に、秋山好古という人物を知っている方は多くないでしょう。

秋山好古は「日本騎兵の父」と呼ばれる人物です。

日本の騎兵というと源義経だったり、あるいは戦国時代の武将を思い浮かべる人が多いかもしれません。

明治期という時代に日本が騎兵を持っていたということを知らない人も多いでしょう。明治期における日本の騎兵隊は、「世界最弱」と世界から嘲笑されていました。

秋山好古は日本の騎兵を育て上げ、「世界最強の騎兵集団」と評判のロシアのコサック騎兵たちを破ったことで有名な人物です。

秋山好古はどうして軍人の道へと足を運ぶようになったのか。

そしてどのような手法で、世界最弱という評判の日本騎兵を育て上げるとともに、世界最強と名高いコサック騎兵を破ることに成功したのか。

秋山好古の生涯が本書『坂の上の雲』には記載されています。

秋山真之

秋山好古の弟が、秋山真之です。弟の秋山真之も兄の好古と同じく、日露戦争を勝利に導いた人物です。

秋山真之は好古とは異なり、陸軍ではなく海軍として日本を勝利に導きました。

歴史の教科書などで「日露戦争で東郷平八郎がバルチック艦隊を撃破した」という文面を目にしたことのある方は多いと思います。

秋山真之は東郷平八郎とともに、ロシアのバルチック艦隊を破った人物です。

当時、ロシアのバルチック艦隊は世界最強と呼び声の高い艦隊でした。それまでの他国との海戦でもバルチック艦隊は輝かしい戦績を残していました。

バルチック艦隊を破った日本海海戦。この海戦によって日本は日露戦争の勝利を決定づけたと言われています。

秋山真之はその海戦の中で、戦術の考案に携わり、日本軍を勝利に導きました。

秋山真之は何故兄がいる陸軍ではなく海軍へと道を進めることにしたのか。

そして一体バルチック艦隊に対してどのような戦術を考案したのか。

本書『坂の上の雲』を読めば、秋山真之という人物を理解することができます。

『坂の上の雲』感想/まとめ

『坂の上の雲』は小説というよりも、むしろ歴史書に近い本だと感じました。

この8冊にロシア戦争の全てが詰まっていると言っても過言ではないでしょう。

日露戦争時の各国の思惑や軍事力、実際の戦争の経緯など、これでもかというほど日露戦争の詳細が書かれています。

日本史の教科書ですら、日露戦争に割くページ数はそれほど多くはないでしょう。

実際に日露戦争を体験したことがない司馬遼太郎が、ここまで日露戦争の全体像や個々の出来事に関しての洞察ができることに驚きを受けました。

本書『坂の上の雲』を書き上げるまでに、およそ10年近い月日を必要としたことも読んだ後なら納得がいきます。

日露戦争に対する司馬遼太郎の考え方や軍人たちへの評価に対して賛否の声が上がっているのも事実です。

しかしそのような部分を含めても、人生のうちに読んでおくべき1冊なのではないかと思います。

お国のために、自分たちの人生を捧げた人々の歴史。

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

坂の上の雲

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