剣に生き、剣に死ぬ運命!司馬遼太郎『燃えよ剣』のあらすじ

燃えよ剣

こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

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司馬遼太郎著の代表的な幕末期の作品と言えば『燃えよ剣』と『竜馬がゆく』でしょう。

『燃えよ剣』を司馬遼太郎の作品の中でも最高傑作としてあげる人も少なくないありません。

そんな司馬遼太郎『燃えよ剣』のあらすじや感想について今回は紹介していきます。

『燃えよ剣』あらすじ/要約

本書『燃えよ剣』は新撰組副長である土方歳三の生涯を綴った本になっています。

土方歳三を中心に取り扱っているため、当然ですが新撰組の主要人物たちも登場します。

新撰組局長だった近藤勇や日本一の剣術使いだったという伝説もある沖田総司も登場します。

「鬼の副長」として部下からも恐れられていた存在であったと言われる土方歳三。彼はどのような性格で、何を重んじていたのか。

新撰組はどのように誕生し、そしてどのように幕を閉じていったのか。

本書『燃えよ剣』には土方歳三という人物の生涯、そして彼と共にあった新撰組の生涯について記されています。

土方歳三

本小説の主人公、土方歳三。

新撰組副局長にして「鬼の副長」と名高い人物です。

土方歳三は、天保6年(1835年)に生まれます。

土方の家は薬屋を営んでおり、裕福な家柄に生まれたと言われています。

両親は土方が若い頃にどちらも他界してしまいます。

近所の人々は、陰で土方のことを「石田村のバラガキ」と呼んでいました。これは「乱暴者」を表す隠語です。

単なる乱暴なガキではなく、土方は頭も切れる人物でした。

その上に、容姿も端麗。土方は女性から非常にモテた人物であったと言われています。

土方は25歳という比較的遅い頃に天然理心流に入門します。そこで新撰組局長の近藤勇や沖田総司などと運命的な出会いをすることになります。

度胸もあり、頭も良く、容姿も端麗。一見するとまるで非の打ち用がない人物に見えます。

しかし、土方には一つだけ弱点がありました。それは「俳句」です。

土方自身は俳句が好きで自作していたとのことですが、周りからの評判はあまり良くなかったと言われています。

本書『燃えよ剣』でも、土方が自作した俳句に対して、沖田総司がからかうような場面があります。

新撰組の誕生

土方歳三という人物を語る上で、外すことができないのが「新撰組」です。

本書『燃えよ剣』では、土方が新撰組に加入から最期まで詳しく記されています。

新撰組の前身は「壬生浪士組」という組織です。会津藩の所属です。

壬生浪士組は京都にいる14代将軍徳川家茂を護衛するという役目を与えられた組織です。

近藤勇や土方歳三は壬生浪士組に応募し、その職務につく事になります。

1863年の京都は、ペリーの来航以来、長州藩を中心とする尊王攘夷論が高まっており、治安が良くありませんでした。

尊王攘夷とは簡単にいえば、天皇を敬って、異国を排斥しようという思想のことです。

同年8月、事件が起こります。それが「八月十八日の政変」と呼ばれる事件です。この政変は新撰組のデビュー戦という事にもなります。

尊王攘夷に反感を持つ公武合体派の薩摩藩は、会津藩が起こしたクーデターが八月十八日の政変です。

公武合体というのは天皇と幕府を一つにしようとする考え方のことです。

京都に居合わせた壬生浪士組はその政変に協力し、尊王攘夷派を京都から追い出す事に成功します。

その功績が称えられ、壬生浪士組は「新撰組」という名称を新たに与えられたのです。

『燃えよ剣』感想/まとめ

土方歳三と新撰組に対する知識をほとんど持ち合わせないまま読みましたが、内容を楽しみながら読むことができました。

これは著者である司馬遼太郎の知識のまとめ方やその紹介の仕方が優れているからなのでしょう。

物語自体が面白いことはもちろん、物語の内容をわかりやすく伝えるために裏打ちされた司馬遼太郎の膨大な知識量を感じ取れます。

今でも司馬遼太郎の本が読み続けられていることにも納得がいきます。

新撰組にいる人物も個性的で面白いです。沖田総司が土方歳三の歌の下手さをバカにしている場面は思わずクスリとさせられます。

肝心の土方歳三に関する印象ですが、読む前と読み終わった後では少し印象が異なっていました。土方歳三が女性にも興味を抱いていたことは私にとっては驚きでした。

司馬遼太郎の最高傑作と呼ばれることもある本書『燃えよ剣』。上下巻2冊という分量も丁度よく、飽きずに物語に没頭できると思います。

気になった方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

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