第127回芥川賞受賞!吉田修一『パークライフ』あらすじ/感想紹介

『パークライフ』

こんにちはshunです!

今回は純文学の本を紹介していきます。今回読んだのはこちらです。

『パークライフ』

『パークライフ』吉田修一 文春文庫

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この『パークライフ』には、以下の2部作で構成されています。

・『パークライフ』

・『flowers』

今回は第127回芥川賞受賞作の『パークライフ』に注目しながら内容の方を紹介していきます。

『パークライフ』のあらすじ/要約

主人公の男性は香水やバスソープの会社で広報兼営業をしています。

ある日地下鉄の中で臓器提供の広告のキャッチコピーを見て、後ろにいる後輩にかけます。しかし、後輩はすでに降車済みで、主人公の後ろに立っていたのは、見知らぬ女性でした。

車内の乗客は一斉に男性を見ています。そんな中、その見知らぬ女性は男性の問いに答え、会話をします。

そんな電車内での出来事から時が経過したある日、2人の男女は日比谷公園で再会します。その後、日比谷公園を中心として2人の男女はほのぼのとした日常を送ります。

『パークライフ』は日比谷公園を中心とする男女のほのぼのとした日々を綴った本です。

スタバの女性

皆さんは「スタバ」よく行きますか?最近スタバの人気はすごいですよね。夕方ごろになると満席になっている店も多く、混んでいます。中には、外で待機している列もあったりします。

主人公と偶然地下鉄で乗り合わせた女性は、スタバにいる女性達に対して、「自己嫌悪」を感じています。

女性が言うには、スタバにいる人は自分と同じ「スタバのコーヒーの味がわかるようになった人」らしいのです。

私はこのような感情を抱いたことはありません。違いがわからない男ということなのでしょうか、、(笑)。

私的には、多くの女性がスタバに行くのは「少し値を張ってでも、オシャレな雰囲気のカフェに身を置きたい」なのかと思っていました。それか今流行っている「インスタ映え」が目的なのかと思っていました。

スタバによく行く女性の皆さんはどうして数あるカフェの中から、スタバを選ぶのでしょうか?

主人公と偶然地下鉄で乗り合わせた女性のように、コーヒーの味が好きで、通っているのでしょうか?

希薄な人間関係

この『パークライフ』の主な登場人物である「香水やバスソープの会社で広報兼営業をしている男性」と「主人公と偶然地下鉄で乗り合わせた女性」には名前がありません。

別に名前がついていない=人間関係が希薄というわけではありませんが、お互いの名前も最後まで聞いていないので、積極的にコミュニケーションしたいという姿勢はあまり見えません。

主人公の男性は『パークライフ』の中で、このようにも述べています。

「ぼくの場合、からだを休めるというよりも、言葉を休めるといったほうが正しいのかもしれない。(中略)周りの人たちとうまくやっていきたいからこそ、土日くらいは誰とも会わず、誰とも言葉を交わさないでいたい。」(p78)

また、スタバにいる女性たちも、話しかけられたくないオーラを出しています。

この『パークライフ』では、現代に生きる人々の希薄な人間関係が作品を通して描かれています。

『パークライフ』終わりに/感想

読んだ後、「ん?これで終わり?」となりました。

自分の読解力がないからなのかもしれませんが、この本を通じて著者が一体何を言いたいのかという部分があまり感じられませんでした。

普通の日常が淡々と描かれていて、全体的に得られるものがないと言いますか、、。

正直、「これが芥川賞を受賞したの?!」という感想です。

純文学の評価がどのようになされているのかわかりませんが、少なくとも私にとっては、購入して読んだ価値はあまりなかったなあというのが正直な感想です。

『パークライフ』にはこんな魅力があるんだよ!という方はぜひ教えていただけたらと思います。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

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