超人って何?ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った(上)』の感想

ツァラトゥストラはこう言った

こんにちはshunです!

今回は久しぶりの哲学系の本を読みました。読んだのはこちらの本!

ツァラトゥストラはこう言った

『ツァラトゥストラはこう言った(上)』ニーチェ 岩波文庫

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ニーチェの著作として最も有名であると言われているのが、この『ツァラトゥストラはこう言った』です。ニーチェの中心となる思想が語られています。

そんな、『ツァラトゥストラはこう言った』では、どのような内容が語られているのでしょうか。ここでは『ツァラトゥストラはこう言った(上)』の要約や感想について紹介していきます。下巻の内容は別に記事を作りますので、そちらもよかったらご覧ください。

『ツァラトゥストラはこう言った(上)』あらすじ/要約

『ツァラトゥストラはこう言った』は著者であるニーチェの核となる思想を、ツァラトゥストラという登場人物に代わりに述べさせた本になっています。

『ツァラトゥストラはこう言った』の中で、ニーチェは全ての神は死んだと述べています。

そして絶えず、「超人」になることの重要性を弟子や民衆に対して述べています。ニーチェにとっては超人になることが人間が到達することのできる最終目標であったのです。

それでは、神は死んだとは果たしてどういうことなのでしょうか?そして超人とはどのような存在なのでしょうか?

以降の見出しで紹介していきます。

神は死んだ

ニーチェ

ニーチェ
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

『ツァラトゥストラはこう言った』の中でも名言中の名言。例え、読んでなくても知っている人が多い言葉「神が死んだ」

『ツァラトゥストラはこう言った』の中では、神がどのようにして死んだのかは明言されていませんが、「解説」に少しその記載があります。

なぜ、ニーチェは神が死んだと言ったのか。それを理解するにはニーチェが生きていた当時の時代背景を理解することが重要です。

ニーチェが生きていた当時に起きた重大な出来事と言えば、イギリスで起きた「産業革命」です。

産業革命以前、ヨーロッパはキリスト教的道徳観を持って生活していました。しかし、産業革命以降、個人への自由が主張されるようになりました。また、科学技術の発展で、神そのものへの不信感が浮上してきました。

そんな時代背景の中で、ニーチェは神は死んだと表現したのです。すなわちこれは今までのキリスト教的道徳観が産業革命以降一変してしまったということを表しているのです。

超人

ニーチェが生きていた当時は、絶対的な存在と言えばやはり神でした。

キリスト教の世界観では、人間は予め罪を持った存在で、苦悩と向きあわなければなりません。

そして人間は、自分たちの苦しみの中に意味を見出すようになります。すなわち神からの救済を求めるようになります。そうすることで、自分が受けている苦しみには意味があるのだと思い込んでいたのです。

しかし、神が死んだとなると、人間の苦しみに対して、何らかの意味を与えてくれるような絶対的な存在がいなくなってしまいます。そこで言わば、神の代理として現れるのが「超人」なのです。

ニーチェによると、超人とは、「自分自身で自己を高めようとする強靭な意志を持った人」のことを指します。つまり、神がいなくても自律的に生きる意味や目的を見出し、それに向かって全力で取り組む人のことを指します。

『ツァラトゥストラはこう言った(上)』感想/まとめ

今まで読んできた哲学書の中で、最も衝撃を受けました。「神は死んだ」という強烈な言葉は当時の人たちを驚愕させたに違いありません。

ニーチェによると、超人になった人物は存在していないそうです。ニーチェ自身もその生涯を考えると超人だったとは言えないでしょう。

そうなると一つの疑問が浮上します。すなわち、「自己を高めようとする意志をどれくらい持った人が超人になれるのか」という疑問です。この辺が曖昧で、実例もないので、実質認定の仕様がないのではないかとも思いました。まあ実際に存在していることが果たしてニーチェにとって重要だったのかは分かりかねますが。

内容の難しさに関してですが、言葉は意外に平易で読めないことはありません。しかし、流し読みをしていても全く意味を理解できないまま終わってしまうことになると思います。

『ツァラトゥストラはこう言った(上)』の冒頭には「だれでも読めるが、だれにも読めない書物」と記載されています。まさにその通りで、読めないことはないですが、理解できるレベルまで落とし込むことは非常に難しいはずです。

とりあえず、再読は決定です。じっくり読んでいきたいですね。

余談ですが、さっきAmazonでニーチェの他の著作がないか調べてみました。しかし、ニーチェ自身の著作はAmazonにはあまり出回っていないようですね。人気がないのでしょうか。

他にどこかで購入できるか知っている方がいれば、twitterなどで教えていただけると幸いです。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

ツァラトゥストラはこう言った

『ツァラトゥストラはこう言った(上)』ニーチェ 岩波文庫

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