『ツァラトゥストラはこう言った (下)』(岩波文庫)あらすじ紹介

『ツァラトゥストラはこう言った』

こんにちはshunです!

今回は前回に記事の続きとしてこちらの本を紹介します。

『ツァラトゥストラはこう言った』

『ツァラトゥストラはこう言った(下)』ニーチェ 岩波文庫

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前回の記事をまだ見ていないという方は是非こちらを先にどうぞ⇒「超人って何?ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った(上)』の感想」

下巻では、主に「永遠回帰」というテーマが語られています。

それでは早速あらすじや感想の方を紹介します。

『ツァラトゥストラはこう言った(下)』あらすじ/要約

『ツァラトゥストラはこう言った』下巻も同様に、ニーチェの中心思想がツァラトゥストラによって語られています。

上巻では、「超人」「神」というようなテーマで物語が進んで生きましたが、下巻での主要なテーマとして挙げられているのが「永遠回帰」です。

それでは、永遠回帰とは一体どのような状態のことを指しているのでしょうか。そして、そんな状態で私たちはどのようにして生きていくべきなのでしょうか。

『ツァラトゥストラはこう言った』下巻では、それらに対する答えが記されています。

永遠回帰

『ツァラトゥストラはこう言った』下巻の記事を書くにあたって、この「永遠回帰」というテーマを書かないで記事を終了することはほとんど不可能に近いでしょう。それだけこの「永遠回帰」というテーマは本書『ツァラトゥストラはこう言った(下)』の中心をなしています。

私たちは時間を絶対的なものだと思って生活しています。矢印で時間軸を表そうとすれば、矢印の先端は未来、中心が現在、そして末端が過去という風に私たちは考えています。

時間というものは、一定方向に進み続けるものというのが現代の私たちの考え方です。

しかし、ニーチェ曰く、時間というのは繰り返すものなのです。つまり、時間軸は矢印のように一定方向への直線ではなく、円のような形をしていると考えていたのです。

わかりやすい例として私たちの1日が挙げられます。私たちは朝起き、そして昼を過ごし、そして夜になると寝ます。どのようなことがあっても太陽は朝になれば登ってきて、夕方になると沈んでいきます。

その1日のルーティーンのように、私たちの人生も循環しているのだとニーチェは考えたのです。

納得する人生を過ごせ

永遠回帰が本当に行われているのかは無論私なんかにはわかりませんが、ニーチェはこの永遠回帰というテーマを取り上げれることで、「自分の人生に満足しているか」を私たちに問いかけています。

「解説」によれば、ニーチェは青年期にショーペンハウアーの思想に強く影響されたと言われています。

ショーペンハウアーと言えば、ペシミズム、すなわち悲観主義の代表的な人物です。「生は苦悩である」と考えたショーペンハウアーの影響を強く受けたニーチェ。

そんな中でも、この『ツァラトゥストラはこう言った』では、生に対する悲観ではなく、むしろ生に対する力強い意志が伺えるのです。

もし、ニーチェの考えた通りに、永遠回帰が行われているのだとしたら、、、あなたはそれでも自分の人生に胸を張ることができるのでしょうか?

仲良くもない人との交流に、貴重な時間を割いてしまってはいないでしょうか。『ツァラトゥストラはこう言った』では私たちが妻、あるいは夫を選ぶときの不注意さについても語られていて、以前読んだトマス・モアの『ユートピア』を思い出しました。人生の多くを一緒に過ごす妻や夫をしっかり選ぶことの重要性がわかります。

そんなことをニーチェは現代に生きる私たちにも問いかけているような気がします。

『ツァラトゥストラはこう言った(下)』感想/まとめ

正直な感想としては、下巻は、正直、上巻ほどのインパクトはありませんでした。個人的には上巻がかなり興味深く、それと比較すればという話で、内容的には読んでいて興味深かったです。

個人的には、ショーペンハウアーに強く影響を受けていたニーチェがどうして、『ツァラトゥストラはこう言った』の中で、生に対する前向きな姿勢を見せているのかが気になりました。

ショーペンハウアーの影響を受けたのちに、どのような心理的な変化が彼自身の間に起こったのか気になりました。また、彼自身は全く超人とはかけ離れた生活を現実世界でしていたことにも興味を惹かれます。

ニーチェにとって「超人」は自分が人生で実現できなかった自分の理想像なのでしょうか。その辺も気になりました。

あだ、読んだことはないですが、ショーペンハウアーの作品も読んでみたいですね。以前知人から紹介されてもいたので、いつか購入して読んでみたいと思います。

その前に大量に積読してある本があるので、そちらを読んでからにします。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

『ツァラトゥストラはこう言った』

『ツァラトゥストラはこう言った(下)』ニーチェ 岩波文庫

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『ユートピア』

『ユートピア』

『ユートピア』トマス・モア  岩波文庫

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