社会の底辺の人々の悩みとは?ゴーリキイ『どん底』のあらすじ

どん底

こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

どん底

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本書『どん底』はロシアの文豪マクシム・ゴーリキイによる戯曲です。

本書は黒澤明監督が映画化したことでも地名度があります。

それではゴーリキイ『どん底』のあらすじや感想について紹介していきます。

『どん底』あらすじ/要約

本書『どん底』は、社会の底辺に生きる人々のどん底な生活模様を描いた小説です。

主人公のような人物はおらず、あらすじというあらすじもありません。

社会の底辺の人物は、普通の人間と同じように罵り合ったり、慰めあったりしています。

しかし、底辺に生きる人物には圧倒的に足りないものがありました。

それは「生きる意味」です。

社会の底辺で生きる人々には人生に対する希望も、明日への展望もありません。

本書『ゴーリキイ』には、社会の底辺に生きる人々の生活や精神のありようについて知ることができます。

木賃宿

本書『どん底』の主な舞台となるのはとある木賃宿です。

『どん底』では、木賃宿で生活する人々のどん底な生活が描かれています。

木賃宿の生活環境は正に、どん底そのもの。狭くて汚くて暗い部屋の中で人々は生活しています。

泥棒や博打打ち、元貴族など様々なバックグラウンドを抱えた人々がそこに行き着きます。

そこには、金もなければ希望もありません。

木賃宿で生きる人々は皆、人生に対して絶望を持ちながら生きています。

生きる意味

木賃宿の中でも、騙し合いや憎み合い、恋などが行われています。

お金もなければ希望もない。

どん底な生活環境の中で、人々は「なぜ生きるのか」を自らに問いかけていきます。

希望が全く見えない中でなんのために生きる必要があるのかと木賃宿の人々は考え始めます。

もしかしたら、今までの人生で「なぜ生きるのか」を考えたことがある人もいるかもしれません。

しかし、木賃宿の人が抱くこの疑問は、現代に生きる私たちよりも遥かに重く、苦しいものだったに違いありません。

木賃宿の人々は、ほぼ何も持ち合わせていません。

そんな中では、希望を見出すことは不可能なのでしょう。

人生を這い上がるチャンスが全くない状態で、生きる希望を見出すことはできないに違いありません。

『どん底』感想/まとめ

ロシア文学の先駆けとなり、ドストエフスキーを始めとする多くの作家に強い影響を与えたというゴーリキイ。

個人的な期待値はかなり高かったのですが、よくわからなかったというのが正直な感想です。

まずはじめに登場人物が多いことが読者を悩ませます。

当然ロシア文学なので、登場人物も非常にややこしい名前が多く、理解するのに苦労します。

また、本書『どん底』は基本的には会話文が中心となっています。

そのため、どの人物がどの人物と話しているのかが複雑です。

肝心の内容があまり頭に入って来ず、読了感もイマイチでした。自分の読解力が不足しているからなのかもしれません。

戯曲なので、本でも読むよりも舞台を通す方が作品として楽しめるのではないかと感じました。舞台を観てから本書を読み直せばより内容を理解できるかと思います。

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

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