人生をユーモアに描く!ゴーゴリ『外套・鼻』あらすじを簡単に紹介


こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

『外套・鼻』ゴーゴリ 岩波文庫

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『外套・鼻』あらすじ/要約

本書は以下の二つの短編小説を収録しています。

『外套』

『鼻』

『外套』は「下級役人が新しく外套を新調する物語」です。

アカーキイ・アカーキエウィッチは特別記載するに値しないようなパッとしない男。

そんな彼が新しく外套を新調することにします。

下級役人で貧しいアカーキイ・アカーキエウィッチ。

そんな彼にとって外套を購入することは一大イベントです。

『鼻』は「ある日鼻がなくなっているという物語」です。

コワリョーフがある日、朝起きると、鼻がなくなっていることに気がつくという物語です。

冴えない人

ゴーゴリの『外套・鼻』に登場する人物はいずれもパッとしない人物です。

特筆するほど顔が醜くもなければ、際立って貧乏というわけでもありません。

もちろん『外套・鼻』の主人公はどちらも下級役人ではあるためお金はあまりありません。

特筆すべきではないような普通の人。

しかし、私たちはなぜか気がつくとページを繰っています。

それは、滑稽な人として見ている人物たちに、知らずにどこか共通点を見出しているからかもしれません。

外套の価値

『外套』の中で、主人公のアカーキイ・アカーキエウィッチは外套に執着しています。

彼は下級役人で給料も少ないのですが、貯金で外套を変えることに喜びを見出しています。

もしかすると、アカーキイの外套に対する興奮を見て、

「たかが外套ではないか」

と思う人もいるかもしれません。

しかし、アカーキイにとって外套は命に次ぐ、下手したら命と同様に重要なものです。

外套の価値は金銭で測ることはできないでしょう。

外套の値段の高さが問題ではないのです。

他の人には普通に見える外套でも、たった一人にとっては重要なものなのです。

『外套・鼻』感想/まとめ

ドストエフスキーにも大きな影響を与えたと言われるゴーゴリ。

確かにロシア文学特有の陰気臭いような雰囲気が伺えます。

貧乏な人が一向に救われない点や卑屈な点など。

ドストエフスキーに通じる部分もありました。

作風は安部公房にも似ていると思いました。

どう考えても現実ではあり得ないのに、どこか現実味を感じます。

短編2作品だったので、少し物足りない印象です。

『死せる魂』も時間を見つけて読みたいと思いました。

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

『外套・鼻』ゴーゴリ 岩波文庫

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