自我の芽生えが垣間見える!トルストイ『少年時代』あらすじ


こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

『少年時代』トルストイ 岩波文庫

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トルストイの自伝は『幼年時代』、『少年時代』、『青年時代』の三部作で構成されています。

『少年時代』あらすじ/要約

本書『少年時代』は「トルストイの少年時代を描いた自伝」 です。

トルストイの自伝作品は全部で三つ。

その中で二作目の作品が本書『少年時代』です。

トルストイの人格形成を成した少年時代。

他者との関わりの中で、アイデンティティを模索していく少年期。

現実と理想の間に揺れて悩む、ごく当たり前の少年がそこにはいます。

ロシアの文豪、トルストイ。

そんなトルストイの貴重な少年期を収録したのが、本書『少年時代』です。

幼年時代から少年時代へ

幸せな時期を過ぎした幼年時代。

しかし、その幼年時代は終わりを迎えます。

トルストイの母親が死んでしまったことによって、トルストイの幼年時代も終わりを迎えたのでした。

そして次にやってきた、少年時代。

トルストイは少年時代になってから様々なことに気がつきます。

異性との関係性、他人と自分、そして貧富の差。

今まで幼年時代では気が付いていなかったことにトルストイは気が付いていきます。

他者との関わり合いの中で、トルストイは自我を育てていきます。

なぜ我々は過去を振り返るのか

『少年時代』の「解説」には「どうして人が過去を思い起こすのか」について記載しています。

人は生きている中で、過去を常に振り返る生き物です。

全く過去を思いおこさない人間はいないでしょう。

私たちは過去から嬉しかった経験や挫折した経験を思い起こします。

中には、思い出補正のように事実と異なる振り返りをする人もいるでしょう。

なぜ私たち人間は過去を振り返るのか。

それは「過去が生を支えてくれるものだから」だと訳者は答えています。

人間誰もが、現在を最大限に充実させているとは限りません。

ある人は過去に最大の充実があり、またある人には未来に充実があります。

過去を振り返った時、そこには私たちが生きていた証があります。

私たちは、自分自身の存在意義を確かめ、より生を充実させるために過去を振り返るのかもしれません。

『少年時代』感想/まとめ

トルストイの自伝作品が三部作あることを知りませんでした。

そのため、三作品の中でも『少年時代』を先に読むという変な読み方になってしまいました。

もちろん、三部作には繋がりがあるのでしょう。

『少年時代』から読んでしまったため、幼年期のトルストイを詳しく把握できていませんでした。

今度は時系列に読めるように『幼年時代』から読みたいと思います。

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

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