トルストイの長編小説!『アンナ・カレーニナ』あらすじを簡単に紹介

アンナ・カレーニナ

こんにちはshunです!

今回はこちらのロシア文学を読了したので、紹介していきます。

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『アンナ・カレーニナ』は『戦争と平和』と並ぶトルストイの名作です。『アンナ・カレーニナ』は映画化も実現していたそうです。

それでは早速、『アンナ・カレーニナ』のあらすじや感想について紹介します。

『アンナ・カレーニナ』あらすじ/要約

まずは、本書『アンナ・カレーニナ』に登場する主要な人物を紹介します。

アンナ・カレーニナ:物語の主人公

アレクセイ・カレーニン:政府の高官でアンナの夫

ヴロンスキー:アンナの不倫相手

キチイ:ヴロンスキーの婚約者

オブロンスキー:アンナの兄

ドリイ:オブロンスキーの妻

以下、簡単なあらすじです。

オブロンスキーはドリィに浮気をしていることがバレてしまいます。2人の関係は当然ながら険悪なものになっていきます。

夫婦の関係を修復するために、オブロンスキーは妹であるアンナをモスクワに呼びます。

モスクワの地で、アンナはヴロンスキーという人物に出会います。

アンナは、ヴロンスキーと兄嫁ドリィの妹であるキチィが許嫁の関係であることを知り、2人の恋を応援します。

しかし、アンナはヴロンスキーに恋心を抱くようになってしまいます

夫と子どもを持ちながらも、アンナはヴロンスキーへの恋心を捨て切れません。

そしてヴロンスキーもキチィという許嫁がいるのにもかかわらず、アンナの美貌に魅力されていくようになります。

アンナはある日、夫であるカレーニンに、自分がヴロンスキーに恋をしていることを告白してしまいます。

カレーニンは突然のアンナの告白に戸惑いながらも、自分の体裁を保とうとします。

アンナとヴロンスキーは結ばれるのか。そしてカレーニンやキチィはどのような結末を迎えるのか。

トルストイの『アンナ・カレーニナ』は夫と子どもを捨てて、1人の男と破滅的な恋に陥ってしまった女性の悲劇の物語です。

アンナ・カレーニナの魅力

あとがきにおいて、著者のトルストイは、アンナ・カレーニナという女性を非常に愛していたと述べています。

その寵愛っぷりはタイトルに使用されていることでもわかります。

アンナは物語の途中から登場するにもかかわらず、トルストイだけでなく、読者を惹き寄せて離しません。

上流階級に生まれ、政府の高官を持ち、美貌まで兼ね備えているアンナ。

何もかも充実しているように見えるアンナに対して、羨ましいと思わない人はいないでしょう。

しかし、そんなアンナには唯一足りないものがありました。それはです。

もちろん、夫であるカレーニンはアンナのことを愛していなかった訳ではないはずです。

しかし、ヴロンスキーからの愛はカレーニンの愛よりもずっと激しいものでした。それは唯一アンナが手に入れていなかったものだったのかもしれません。

隣の芝生は青く見える。

アンナは自分が破滅的な結末に向かうことを理解しつつも、自分の足をそこへ向かわせます。

そして私たちがアンナから目を離せないのは、そんな破滅への願望を自分の中に少しでも見出しているのからなのかもしれません。

狂わしくも愛しい男女の関係

終盤のアンナとヴロンスキーの関係には特に目を離せません。

アンナは夫であったカレーニンとそのカレーニンとの間にできた子どもをおいてヴロンスキーと一緒になることを決意しました。

アンナは文字通り全てを捨ててまで、ヴロンスキーと生きることを選んだのです。今更後戻りすることなどできませんでした。

アンナはヴロンスキーに対して、ますます愛情を募らせていきます。

しかし、当のヴロンスキーはそんなアンナからの愛情を鬱陶しく感じるようになります。

ヴロンスキーが自分の愛情を鬱陶しいと感じているのを理解し、アンナはヴロンスキーが自分の元を離れないようにさらに愛情を募らせていきます。

アンナがヴロンスキーを愛せば愛するほど、ヴロンスキーはアンナの元から遠ざかっていく。

2人の男女はさらに破滅への道を進んでいくことになります。

『アンナ・カレーニナ』感想/まとめ

不倫という道徳的に犯してはいけないタブーと犯してしまったアンナと一心不乱に1人の女性のことを思いながら生き続けたリョーヴィンの対比的な関係が見事です。

不倫をしてしまったアンナが最終的に悲劇を迎えるのに対し、リョーヴィンはハッピーエンドに終わります。

勧善懲悪と割り切れればいいのですが、アンナの心理描写が非常に精密に描かれていて、アンナばかりを悪だと決め付けるわけにもいかない気持ちになります。

決して定量的に測ることのできない愛情が、人間の主観によってどんどん歪められ、誤解されていくその様子はまさに圧巻と言えるでしょう。

余談で、これはロシア文学全体に言えることなのですが、登場人物の名前が非常に覚えにくいことが挙げられます。

まず、本名が長いので苦労します。しかも、姓でも名でも呼ばれることがあるので、どちらも覚えておかなければなりません。

愛称のようなものが存在する場合、さらにややこしくなります。

愛称は名前と関連していない場合もあるので、その愛称も記憶の片隅にいれておかなければなりません。

また、本書『アンナ・カレーニナ』は非常に分量があります

岩波文庫版では3冊にまとめられていますが、ページ数は1500ページほどあるので、まとまった時間が取れるときに読むことをおすすめします。

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

アンナ・カレーニナ

『アンナ・カレーニナ(上)』 トルストイ 岩波文庫

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『アンナ・カレーニナ(中)』 トルストイ 岩波文庫

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