ドストエフスキーの短編小説!『白夜』(角川文庫)のあらすじ

白夜

こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

白夜

『白夜』ドストエフスキー 角川文庫

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本書『白夜』はドストエフスキーの短編小説です。

『白夜』はドストエフスキーの著作の中ではそれほど認知度は高くありませんが、映画化は何度も実施されています。

ドストエフスキーの有名な五大長編については以下の記事で紹介しています。

それでは早速、ドストエフスキー『白夜』のあらすじや感想について紹介します。

以下、一部本のネタバレになる内容が含まれています。ご了承ください。

『白夜』あらすじ/要約

『白夜』とは?

ドストエフスキーの『白夜』は「一人の男の不思議な恋愛を描いた物語」です。

本書『白夜』に登場する主人公は26歳の青年です。青年は夢想家の気質があり、空想に耽りがちです。

白夜のある日、青年は1人の少女ナースチェンカに出会います。

青年はナースチェンカに自分の空想での出来事を語ります。青年の話を聞いたナースチェンカも自分の身の上話を青年にするようになります。

ナースチェンカには既に恋人がいました。恋人はモスクワに旅立っており、ナースチェンカと連絡がつきません。

青年は恋人と連絡を取れない恋人に対して同情の念を覚えます。しかし、一方でナースチェンカにますます惹かれていきます。そしてナースチェンカも次第に青年に心を開いていきます。ナースチェンかとの交流は青年にとって夢のような時間でした。

しかし、そんな夢の時間にも終わりがきます。ナースチェンカの恋人が帰ってきて、ナースチェンカと再び結ばれていきます。ナースチェンカにとって青年はお友達でした。青年の夢のような短い恋は終わりを迎えます。

社会不適合者の青年

本書『白夜』に登場する主人公の青年は社会不適合者です。

少し病的で、そして空想癖の気質があるところは『地下室の手記』に登場する主人公とも非常に類似していると言えます。

ペテルブルクに8年間も住んでいながら、知人と呼べる存在は1人もいませんでした。

その上、ペテルブルクの住人たちが、自分を疎んでいると錯覚するようになり、孤独でいることに不安を感じ始めていました。

自分から声をかけないにもかかわらず、他人から声をかけられないと、自分のことを無視していると感じてしまう少し面倒くさい青年です。

そんな孤独な青年にある出逢いが訪れます。

白夜の出逢い

白夜のある日、青年は1人の女性に偶然出逢います。

少女の名前はナースチェンカ。青年はナースチェンカが夜中に1人で泣いている声を聞きます。

泣いているナースチェンカの近くには1人の怪しい男性がいました。

ナースチェンカはその男性に気づき逃げようとしますが、男性はナースチェンカの後を付け回します。

普段は女性に対して声をかけることすらできない青年でしたが、自分が持っていたステッキで怪しい男性をナースチェンカから守ります。

ナースチェンカも自分自身を助けてくれた青年に対して感謝を述べます。

実際に近くで見たナースチェンカの顔は非常に美しいものでした。

青年はナースチェンカに恋心を抱いていくようになります。

『白夜』感想/まとめ

物語の中盤までにはそれほど大きな山場はありませんが、終盤が抜群に面白いです。

ドストエフスキーが書く恋愛小説なので、何かしら起こるとは思っていましたが、いい意味で期待を裏切ってくれたという感じです。

『白夜』というタイトルは秀逸そのものです。夢想家の青年とナースチェンカの恋も白夜であるような印象を読者に抱かせます。

ドストエフスキーというとやはり長編小説に注目が集まってしまいがちです。

しかし短編小説の中にも、ドストエフスキーらしさは現れており、短編小説にもドストエフスキーの存在感は抜群です。

本書『白夜』は他のドストエフスキーの長編小説よりもテンポよく物語が進んでいきます。

そのため、まだドストエフスキーの小説を読んだことがないという方には『カラマーゾフの兄弟』などの長編小説よりもおすすめできます。

総評

・オススメ度★★★★★

・読みやすさ★★★★☆

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

白夜

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