『生きるとは、自分の物語をつくること』あらすじ/感想を紹介!

『生きるとは、自分の物語をつくること』

こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を読んだので、紹介したいと思います。

『生きるとは、自分の物語をつくること』

『生きるとは、自分の物語をつくること』小川洋子/河合隼雄 新潮文庫

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小川洋子の著作に関しては、別記事でも紹介しているので、併せてお読みください。

それでは早速、『生きるとは、自分の物語をつくること』のあらすじや感想を紹介します。

以下、一部本のネタバレになる内容が含まれています。ご了承ください。

『生きるとは、自分の物語をつくること』あらすじ/要約

『生きるとは、自分の物語をつくること』とは?

『生きるとは、自分の物語をつくること』は、「臨床心理学者、河合隼雄と作家、小川洋子の対談本」です。

「生きるとは、自分の物語をつくること」とは果たしてどういうことなのでしょうか?

人それぞれの人生を1つの物語として捉える河合隼雄と小川洋子。

「自分が生きていることとはどういうことなのか」「物語を作ることにどのような意味があるのか」。

本書『生きるとは、自分の物語をつくること』には、それらに対するヒントが書かれています。

臨床心理学者と小説家の違い

『生きるとは、自分の物語をつくること』で、河合隼雄は、小説家と臨床心理学者の違いを挙げています。

小説家と私の仕事で一番違うのは、「現実の危険性を伴う」というところですね。作品の中なら父親を殺すことも出来るけれど、現実に患者さんが父親を殺すと、大変です。(p49)

物語を作ることで、現実では実際にできない行為をすることが可能になります。物語の世界では、現実世界でできないことを自分の思い通りにすることができます。

物語を作ることは、自分の感情を吐き出すことにも繋がるのです。

その物語を患者に作ってもらうようにするのが、臨床心理学者の仕事であり、その物語を実際に作り出すのが小説家なのです。

個が持つ無限の広がり

普段私たちは、友人や恋人を選びながら生活をしています。

例えば、大学で出会った人全員と友人として関係を持つわけではありません。「この人と波長が合いそうだな」という人を選んで、私たちは生活を送っています。その判断をしているのは、合理性と呼ばれるものです。

しかし、その合理的な判断が帰って仇になっている事もあると本書の中で、臨床心理学者の河合隼雄は述べています。

私たちは合理的に、波長の合わなそうな人を敬遠しています。しかし、その合理的な判断が果たして本当に合理的なのかどうかは誰にもわかりません。

自分では合理的に友人や恋人を選択していても、それが本当に合理的かどうかはわからないのです。

さらに、その合理的判断は、私たちの交流関係を狭めてしまいます。

自分と共通の趣味や考えを持つ人と話したりすることは非常に楽しいものです。しかし、同じ趣味や考えを持つような人たちばかりと交流していては交流関係は狭くなります。

アメリカ人と話したことで、自分が英語を意外に話せることに気づいたり。サーフィンが好きな友人がいることでアウトドアに興味を持つようになったり。

自分と全く関係のなかった世界にアンテナを向けることで、自分の今まで知らなかった世界を知ることができるようになるのです。

『生きるとは、自分の物語をつくること』感想/まとめ

比較的短い本でしたが、内容がぎっしり詰まってしました。

特に感銘を受けたのが、あとがきです。

自分の物語を作ることは、自分がこの世界に生きていたということを示すもの、言わば、存在証明なのです。

物語を作っておけば、残された人々はそれによって繋がることができる。そうして、死んでしまった後でも、人と繋がりをずっと持つことができるようになるのです。

私は『博士の愛した数式』をまだ読んだことがないので、それを読んでから再読してみれば、また違った読み方ができるのではないかと思いました。

総評

・オススメ度★★★☆☆

・読みやすさ★★★★☆

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

『生きるとは、自分の物語をつくること』

『生きるとは、自分の物語をつくること』小川洋子/河合隼雄 新潮文庫

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『妊娠カレンダー』

『妊娠カレンダー』小川洋子 文春文庫

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