政治に必要な人材とは?マックス・ヴェーバー『職業としての政治』

職業としての政治

こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

職業としての政治

『職業としての政治』マックス・ヴェーバー 岩波文庫

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本書『職業としての政治』は、マックス・ヴェーバーが1919年1月におこなった公開講演の内容を収録したものになっています。

マックス・ヴェーバーは1920年に亡くなっていることから、彼の晩年の思想がこの『職業としての政治』に内包されていると言えるでしょう。

ここでは、マックス・ヴェーバー『職業としての政治』のあらすじや感想について紹介していきます。

『職業としての政治』あらすじ/要約

『職業としての政治』は政治にかかわる人物に、どのような資質が必要なのかについて述べられている本です。

本書『職業としての政治』では、どのような政治体制を築き上げるべきかという議論はしません。

むしろ政治がどのように運営されていくべきかに重点が置かれています。

本書『職業としての政治』では、まず政治とは何かについて説明をします。

次に政治を実現する支配関係のあり方についていくつか紹介します。

そして最後の方に、政治を行う者として必要不可欠だと考える資格について、マックス・ヴェーバー自身の考えが述べられています。

国家の定義とは?

マックス・ウェーバーは国家を次のように定義してします。

「国家とは、ある一定の領域の内部でーこの「領域」という点が特徴なのだがー正当な物理的暴力行使の独占を(実効的に)要求する人間共同体である」(P9)

「正当な物理的暴力行使」という言葉で書かれると非常に恐ろしいように聞こえますが、警察はその例に該当するでしょう。

もし警察がいなければ、国の中でトラブルが起きた際、トラブルを沈静化させてくれる存在がいなくなってしまいます。

警察は治安を維持するという正当な理由を持っていることから、時には正当な物理的暴力行使をすることが可能になっているのです。

また警察だけでなく、自衛隊も正当な物理的暴力行使が行える存在だと言えます。

「全ての国家は暴力の上に基礎付けられている」

正当な部地理的暴力行使が備わっていればこそ、国家は国家として存続できているのだとマックス・ウェーバーは考えています。

政治家に求められる資質

著者であるマックス・ヴェーバーは本書『職業としての政治』の中で、政治家に求められる資質とは何かについて記載をしています。

マックス・ヴェーバーによると、政治家には以下の3つの資質が必要です。

・情熱

・責任感

・判断力

この3つの資質をバランスよく持っている人物こそがマックス・ヴェーバーの理想とする政治家です。

この3つの資質の内、1つでも欠けてしまっているのであれば、あまり政治家としての資質はありません。

例えば、情熱と責任感だけ持っていても、客観的に物事を見つめて判断する能力がなければ、政治家として活動することは難しいのです。

『職業としての政治』感想/まとめ

職業として政治を行うものに必要な資格について、少し疑問を持ちました。

マックス・ヴェーバーが掲げていた政治家として必要な資格は、政治家だけに止まらないような気がします。

サラリーマンであっても、マックス・ヴェーバーが掲げていた資格は求められているのではないかと感じました。

本書の中心となっているテーマは、「政治に職業として携わるものに必要な資格は何か」です。

そのようなテーマ設定をしている以上、資格に関しての議論はもう少し具体的に進めて欲しいとは感じました。

少し抽象度が高いので、結局どのような人が職業として政治に携わるべきなのか、あまり理解できなかったことは残念でした。

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

職業としての政治

『職業としての政治』マックス・ヴェーバー 岩波文庫

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