マルクス・エンゲルス『共産党宣言』をわかりやすく要約します


こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

『共産党宣言』マルクス, エンゲルス 岩波文庫

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本書『共産党宣言』は、ドイツの思想家カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスの共同著書という形で出版されています。

それでは早速『共産党宣言』のあらすじや感想を紹介していきます。

『共産党宣言』あらすじ/要約

『共産党宣言』は「共産主義の概念や理想とする社会について解説した本」です。

マルクスとエンゲルスは資本主義社会の中で、資本家が労働者を搾取してしまうことに気がつきます。

資本家による賃金労働の下では、労働者は最低限の賃金しかもらうことができません。

そのような資本主義社会の問題点がある中で、マルクスとエンゲルスは共産主義の概念を打ち出します。

社会主義がさらに発展をした形として共産主義の概念が生まれました。

マルクスとエンゲルスが打ち出した共産主義とはどのような考え方なのか。

そして共産主義を取り入れることによって、資本家と労働者の関係性はどのように変化するのか。

本書『共産党宣言』を読めば、世界中に強い影響を残した共産主義の思想について理解をすることができます。

搾取されるプロレタリア

本書『共産党宣言』では、プロレタリアがどのようにしてブルジョアに搾取されてしまうのかが書かれています。

工業が発展すると、プロレタリアの数は増大します。

なぜなら、工業の発展によって効率化が進み、今までよりも少ない人数で仕事を回すことができるからです。

ブルジョアは基本的に自分の収入を最大化したいと考える人々です。

ブルジョワからしてみれば、可能なかぎり人員を少なくしながら効率的に業務を進めたいのです。

工業化が進むことによって、プロレタリアートは賃金も減少します。

工業化が進むと需要と供給の関係で、プロレタリアが仕事の数に対して余ります。

つまり仕事に就けない人々が生まれるのです。

労働者の供給過多が起こっているという状況です。

この状況下では、たとえ賃金を減らしても労働者は働きたいと考えます。

そのため、ブルジョアはますますプロレタリアから搾取することができるのです。

共産主義のマニフェスト

マルクスとエンゲルスはマニフェストとして以下の項目を挙げています。

1. 土地の国家所有

2. 累進課税の強化

3. 相続税100%

4. 亡命者と反逆者の財の没収

5. 国立銀行への資本集中

6. 国家での運輸機関の管理

7. 計画経済

8. 平等な労働義務

9. 農業と工業の経営の統合

10.  児童への無償教育

これらによって、階級間での格差は消滅するとマルクスとエンゲルスは考えました。

階級間での格差が消滅すれば、国家も消滅すると彼らは考えました。その結果すべての人々に自由が与えられるのだと考えたのです。

『共産党宣言』感想/まとめ

以前読んだ『賃労働と資本』にも記載されていましたが、労働者は資本家から搾取されてしまいます。

労働者のコストを抑えることができればその分資本家の収入になるからです。

資本家と労働者の関係性は今の時代にも十分通じると読んでいて感じました。

一方で、マルクスの主張によく理解できないものありました。

個人へは必要に応じて必要なものを支給するべきと唱えたマルクス。

必要に応じて必要なものを支給するということは、人によって支給されるものは異なるということなのでしょうか。

もしそうなのであれば、共産主義=誰もが平等に分配を受けられるという一般的に考えがちな図式が間違っているということになります。

マルクスが理想としていた共産主義の概念と実際の社会主義国家は少し違っていたのかもしれません。

結果を見れば、共産主義や社会主義といった概念は失敗に終わったのかもしれません。

しかし、それらの主張にも一理あるような箇所もあるはずです。ただ失敗したからという理由で読まないのは勿体無いような気がしました。

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

『共産党宣言』マルクス, エンゲルス 岩波文庫

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