資本主義の最終段階は帝国主義?レーニン『帝国主義』あらすじ


こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

『帝国主義』レーニン 岩波文庫

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ロシアの革命家、レーニンによって書かれた一冊です。

レーニンはロシア革命の指導者であり、世界初の社会主義国家であるソ連を建設した人物です。

『帝国主義』あらすじ/要約

本書『帝国主義』は「資本主義の最終段階として帝国主義が存在することを述べた本」です。

現代の私たちからすれば、帝国主義と資本主義に関連性がないように思えるかもしれません。

しかし、レーニンは資本主義が加熱することで帝国主義化していくと考えています。

どうして資本主義の最終段階が帝国主義になってしまうのか。

資本主義社会の矛盾を説いているのが本書『帝国主義』です。

資本主義のデメリット

資本主義では、基本的に自由な競争が約束されています。

物を好きに販売する権利を与えられる代わりに、その責任を負わなければなりません。

大金持ちになる可能性を秘めていると同時に、極貧生活を送る可能性もあります。

資本主義のデメリットとしてレーニンは資本主義によって貧富が拡大することを主張します。

豊かな人はより豊かになっていき、貧しい人はより貧しくなっていきます。

また、それは人に限らず企業においても同義です。

規模の大きい企業はより潤沢な資金を使って新規事業や事業強化をすることができます。

それにより、その企業はより豊かになっていきます。

市場の大きさ

民間企業はより自分たちの事業を拡大しようとします。

すなわち、より大きいシェアを市場の中で獲得しようとします。

しかし大きいシェアを獲得すれば、他の企業のシェアは減少してしまいます。

一つの市場で一つの企業が大きくシェアを獲得すると独占状態になってしまいます。

独占状態は一強の状態を指すため、市場での競争が起きにくくなります。

つまり、独占企業の思うままに市場が支配される危険があります。

そして市場の大きさには必ず限界が存在します

例えば、ある業界の日本国内の市場は大きいかもしれませんが、無限ではありません。

日本国内市場のシェアを取り尽くした企業は、他の市場(国外)を探し求めます。

『帝国主義』感想/まとめ

思想色の強い一冊だと思っていましたが、そうではありません。

驚いたのは、本文中の至る箇所に定量的なデータが記載されていることです。

具体的な数字に基づいて話を進めてくれるので、それほど苦労することなく読めました。

社会・共産主義の著書は馴染みがなくどうしても読みづらい印象を抱いてしまいがちです。

しかし、本書『帝国主義』はそれほど苦労することなく読むことができるかと思います。

第二次世界大戦の勃発からみても、レーニンの主張には先見性があったのだと思いました。

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

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