人生のテーマは何?遠藤周作『イエスの生涯』あらすじを簡単に紹介!

イエスの生涯

こんにちはshunです!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

イエスの生涯

『イエスの生涯』遠藤周作 新潮文庫

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著者である遠藤周作はキリスト教を信仰していたと言われています。

そんな遠藤周作の『イエスの生涯』のあらすじや内容の方を紹介したいと思います。

『イエスの生涯』あらすじ/要約

『イエスの生涯』は文字通りですが、「イエス・キリストの生涯をまとめた本」です。

神の子としてマリヤから生まれたきたイエス。

そんなイエスの生涯は波乱に満ちた人生でした。それは山あり谷ありというよりもむしろ、谷あり谷ありの人生と言えるでしょう。

イエスはこの世の全ての苦しみを自らの体験でもって理解しようとしました。

最終的に、イエスは12使徒(イエスの弟子)の1人であるユダに裏切られてしまい、磔の刑に処されてしまいます。

そんなイエスの生涯はどのようなものだったのか。そしてイエスは生涯をかけてまで何を求めていたのか。それが本書『イエスの生涯』には記されています。

イエスが生涯に求めたもの

突然ですが、もし「人生で一番重要視しているものは何ですか」と聞かれたらどのように答えるでしょうか。

ある人は「お金」かもしれませんし、ある人は「地位」かもしれません。またある人は「自由」かもしれません。それは一人一人異なってくるはずです。

それでは、神の子であるイエスは自分の生涯の中で何を求めて生きていたのでしょうか。

イエスによれば、それは「愛」に他なりません。イエスは究極の平等の愛を掲げ、それが敵であっても、貧乏人であっても、人々に愛を与えることを忘れませんでした。

しかし、愛は現実的な効果を及ぼすことはありません。そして人々は現実的に効果があるものを求めるものです。「死んでしまった人が生き返る」「お金が手に入る」などの現実的に目に見えて効果のあるものを人々はイエスに求めました。

イエスは人々に愛を授けようとしましたが、人々は愛よりも目に見える効果を欲しがっていました。そこにイエスの悩ましい点が存在していたのです。

裏切り者のユダ

「裏切り者のユダ」という言葉は非常に有名な言葉になっていて、「ユダ」という聞けばネガティブなイメージを持つ方も多いのではないのではないのでしょうか。

ユダが最後の晩餐で13番目に座ったことから、13が忌み数になったという説もあり、ユダへのイメージはあまり良くはありません。

しかし、私から見れば、犯した罪の大きさは確かに大きいですが、ユダは非常に人間味溢れている人物であるように思えるのです。

ユダは、イエスが自分の理想の師ではなさそうであることに対して、失望します。そしてイエスをよく思っていない権力(祭司長や律法学者など)にイエスの身柄を引き渡す条件を示します。

イエスを捉える代わりにユダが受け取った金額は銀30枚です。銀30枚の値打ちを今の日本円に換算することは難しいのですが、師の身柄を渡す代わりの報酬としてはあまりにも安い金額だったと言われています。

ユダはイエスの死刑が確定した後、自分が犯した過ちにを深く思い知らされることになります。失ってしまうまでその大切さはわからなかったのかもしれませんが、失ってしまってからでは全ては遅かったのです。

ユダは銀30枚を返そうとしますが、受け取ってもらえませんでした。そしてユダはその後、自殺をします。

確かにユダの犯した罪は大きいのかもしれません。しかしそこには人間であるがゆえの未熟さや人間らしさが現れているように思えます。

『イエスの生涯』感想/まとめ

イエスという人物が生涯にわたって持った苦しみ。これは現代に生きる私たちも考えなければならないテーマなのかもしれません。

私たちは現代でも目に見える実物的なものにばかり目を走らせがちです。もしかしたら、私たちはイエスが生きていた当時から一向に何も進歩していないのかもしれません。

また、私は今までイエス・キリストという人物を抽象的にしか理解できていませんでした。

しかし、本書『イエスの生涯』を読んでからは、イエスがどのような人物で、どのような生涯を送ったのか。そしてどのような悩みを抱えながら生きていたのかを理解することができました。

イエスの具体的な人物像を本書『イエスの生涯』を読んでからは理解できるようなります。

興味のある方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

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