世界の四聖と孔子は何が違う?和辻哲郎『孔子』5分あらすじ


こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

『孔子』和辻哲郎 岩波文庫

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孔子という人物に関しては以下の記事でも紹介しています。ぜひ読んでみてください。

それでは早速、和辻哲郎の『孔子』のあらすじや感想を紹介します。

以下、一部本のネタバレになる内容が含まれています。ご了承ください。

『孔子』あらすじ/要約

『孔子』とは?

和辻哲郎の『孔子』は、「論語の成立過程について和辻が語っている本」です。

儒教の創始者である孔子。

孔子といえば、やはり『論語』が挙げられるでしょう。孔子がどのようにして『論語』を書き上げたのか『孔子』では紹介しています。

『孔子』は単に孔子のことだけを語っている本ではありません。

『孔子』では、世界の四聖(ししょう)と呼ばれる人物が登場します。世界に強い影響力を与えた人物である孔子。孔子にどのような特徴があるのか、比較を通して紹介しています。

世界の四聖の一人、孔子

「世界の四聖」という言葉を聞いたことはありますか?

世界の四聖とは、世界中に強い影響を与えた4人の思想家のことを指します。

<世界の四聖>

釈迦、孔子、ソクラテス、イエス

インド文化に強い影響を与えた釈迦。シナ文化に強い影響を与えた孔子。ギリシア文化に強い影響を与えたソクラテス。そしてユダヤ文化に強い影響を与えたイエス。

『孔子』では世界の四聖が登場します。4人の思想家には共通点もあれば、相違点もあります。

世界の四聖を通して、孔子がどのような教えを説いていたのか理解できます。

世界の四聖から見える孔子の異質さとは?

『孔子』の著者である和辻哲郎によると、孔子は世界の四聖の中でも異質な存在です。

世界の四聖の中でも、孔子は死に方が異質だと和辻哲郎は考えています。

孔子がどのように死んでいったか、その記述はどこにも存在しないというのです。さらに、死後の世界についても孔子は言及することを避けていたようです。

これは他の四聖と比較すれば、いかに異質な点か理解できます。

例えばソクラテス。ソクラテスは最終的に、死刑を受け入れ、毒杯を飲むことによってこの世を去るという有名なエピソードが今でも残っていますよね。

他の四聖でも同様、どのようにしてこの世を去ったのかは何かしら記録されています。しかし、孔子には死に関する記述がない。それが和辻哲郎の考える孔子の異質さなのです。

一般的に、その人がこの世を去ってから、その人についての伝承が始まります。イエスもこの世を去ってから弟子がイエスの教えを広めることになりました。

孔子と孔子の弟子にとって、死はそれほど重要な意義を持っていなかったのです。

『孔子』感想/まとめ

難しい本でしたが、夢中で読み進めてしまう一冊でした。

まず、世界の四聖を比較するという着眼点がすごいと感じました。西洋だけ、東洋だけではなく、世界中の思想家をまとめて比較するという試みに面白さを感じました。

この本の位置付けは『論語』の入門書ではなく、『論語』を一旦読んだことのある人が読む本であると感じました。論語の内容が登場するので、既に『論語』を読んでおいた方が内容は入ってくると思います。

『孔子』を読んで、改めて『論語』という本にも興味が湧きました。まだまだ一回読んだだけでは理解できない魅力が『論語』には詰まっていると思いました。

総評

・オススメ度★★★★☆

・読みやすさ★★★☆☆

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

『孔子』和辻哲郎 岩波文庫

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