環境破壊に警鐘を鳴らす!レイチェル・カーソン『沈黙の春』の感想

『沈黙の春』

こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を紹介したいと思います。

『沈黙の春』

『沈黙の春』レイチェル・カーソン  新潮文庫

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環境汚染について記された本といえば、『沈黙の春』を思い浮かべる人も多いはずです。

それでは早速、レイチェル・カーソン『沈黙の春』のあらすじや感想を紹介します。

以下、一部本のネタバレになる内容が含まれています。ご了承ください。

『沈黙の春』あらすじ/要約

『沈黙の春』とは?

レイチェル・カーソンの『沈黙の春』は、「環境汚染に対して警鐘を鳴らしている本」です。

私たちは、常日頃から化学物質を使用して生きています。

食品に入っているような保存料着色料もそうですし、洗剤塗料などにも化学物質は使われています。化学物質なしでは、私たちは生活できません。

そんな化学物質の危険性を説き、生態系を破壊することに警鐘を鳴らしたのが、『沈黙の春』です。

『沈黙の春』では、具体的な事例をもとに、どのような生物が化学物質によって被害を受けているかを紹介しています。

私たちが気づかないところで、地上の生物や海の生物、空の生物が化学物質によって被害を受けています。そして、化学物質は、知らないうちに私たち人間をも蝕んできているのです。

『沈黙の春』では、単なる生態系が破壊されている事例の紹介をするだけに止まっていません。

どうすれば生態系に甚大な影響を与えることなく、害虫を駆除できるのかという対策ついても記載されています。

DDTが生物を滅ぼす

以前、DDTという物質が入った殺虫剤が害虫を駆除するという名目のために広大に散布されていました。現在の日本では使用が禁止されているそうです。

地上に「毒の雨」が降ってしまった事によって、生態系を営んでいた害虫とは関係のない虫や植物や動物たちに異変が起こり始めます。

動物が正常に出産できないような障害を持ったり、変死してしまったりするようになったのです。

たった数種類の害虫を駆除するために使用された殺虫剤が、膨大な数の生物にまで悪影響を及ぼしてしまっていたのです。

また、このDDTは害虫を駆除しようとした当の人間にも悪影響を及ぼしてしまいます。

私たち人間は生き物を食べる事で生きることができます。しかし、生き物たちの中にはDDTが入ってしまっています。つまり人間はDDTが体内に入っている生き物を食べているのです。

いつそのDDTの副作用が出てしまうかはわかりません。DDTは害虫を滅ぼすだけでなく、私たち人間も含む生物を滅ぼす可能性を持っている非常に危険な物質なのです。

発がん物質は人間が作った?

日本人の死亡原因として1位に取り上げられることが多いのが、がんです。2018年になった今でもがんという病気に苦しんでいる方が大勢います。

しかし、そのがんの原因である発がん物質はなんと私たち人間が作り上げたものであるそうなのです。

つまり、私たちは発がん物質を自ら作り出し、今でもその発がん物質に苦しみ続けているのです。

砒素系の殺虫剤などに含まれている発がん物質などを大量散布することで、私たち自身も甚大な被害を被ります。発がん物質は殺虫剤だけでなく、化粧品やペンキの塗料などにも含まれています。

がんの有効な治療法は現代でも見つかっていません。有効な治療法を見つける前に、まずはがんにならないためにはどうすれば良いのかを考える必要があります。

私たちは、自分たちが自ら作り上げている発がん物質を取り除くことで、大部分の発がん物質を除去できるとレイチェル・カーソンは『沈黙の春』で述べています。

『沈黙の春』終わりに/感想

化学薬品がここまで生物に影響を与えているとは思っていませんでした。

そして何より問題だと思ったのが「環境破壊を少しでも抑える方法は認知されているのに導入されていない」ことです。

他に効率的な方法があるのに、金銭面などの理由から従来の対策しか取っていない。ここには人間中心主義が見えます。

しかし他の種が絶滅すると、私たち人間も甚大な被害を被ってしまうということは、忘れてはいけません。環境汚染の拡大は、自分の首を自分で絞めていることと同じです。

私たちは実際に兆候が目に見える形にならないと、行動しようとしません。しかし、目に見える状態になってからでは、既に手遅れといった状況だって十分にありえます。

以前は、テレビなどのニュースで地球温暖化や環境汚染に関する話題で持ちきりでしたが、今はその話題も少ないように思えますが、環境問題が解決しているわけではありません。

「他人事と考えるのではなく、もう1度自分で環境問題について考える必要があるのではないか」そんなことを本書『沈黙の春』を読んで思いました。

総評

・オススメ度★★★★☆

・読みやすさ★★★★☆

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

『沈黙の春』

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