国の未来を考え抜いた男!『新訂 海舟座談』(岩波文庫)あらすじ


こんにちはshun(@bookstyle_book)です!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

『海舟座談』巌本善治 岩波文庫

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『海舟座談』あらすじ/要約

本書 『海舟座談』は「幕末期から明治にかけて活躍した勝海舟の体験談」です。

勝海舟が著者の巌本善治に対して語った内容をまとめたものになっています。

1895年、すなわち日清戦争以後の話題が中心となっています。

内容は主に政治系の話を中心に展開されています。

咸臨丸の同行、そして江戸無血開城。

これらを成し遂げた勝海舟とはどのような人物だったのか。

そして彼は陰りが見えつつあった幕府に何を感じていたのか。

『海舟座談』を読めば、勝海舟という人間を理解できるでしょう。

維新後の勝海舟

「勝海舟」というと皆さんはどのような印象を持つでしょうか。

やはり

・江戸無血開城

・咸臨丸同行

というような、明治維新前の勝海舟をイメージする方が多いかもしれません。

しかし、著者の巌本善治は、勝海舟の魅力は明治維新後にあると『海舟座談』の中で述べています。

徳川幕府が倒れ、新政府が確立された明治維新。

勝海舟は、旧幕臣でありながら新政府の手助けもしています。

また、江戸無血開城でも行動を共にした西郷隆盛との関わりもありました。

『海舟座談』では今まで知らなかった勝海舟の意外な一面が見えるかもしれません。

人を斬らない覚悟

勝海舟は人殺しという行為を嫌っていたそうです。

勝海舟は『海舟座談』の中でこのようなことを述べています。

人に斬られても、こちらは斬らぬという覚悟だった。(p60)

人を斬ろうとしてしまえば、いずれは自分が斬られる立場になってしまう。

その可能性があることを勝海舟は理解していました。

ハンムラビ法典ではないですが、斬る者は斬られる者でもあります。

あの剣豪、坂本龍馬も勝海舟の命を狙いますが、勝海舟を前に斬ることをやめてしまいます。

勝海舟は人を斬らないことによって人から斬られない人物だったのでした。

『海舟座談』感想/まとめ

個人的には、もっと明治維新前の勝海舟のエピソードが知りたかったです。

やはり幕末と明治の転換期に活躍したという印象が強い人物でしたので。

また、内容は時系列ではなく、勝海舟の死の直前から昔に逆戻りするという構成を取っています。

個人的には普通に時系列の方が理解しやすいと思いました。

本書『海舟座談』から勝海舟を深く知る事は、できなかった気がします。

内容以前に、文章が読みにくいと感じました。

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

『海舟座談』巌本善治 岩波文庫

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