悲劇の王!ソポクレス『オイディプス王』のあらすじを簡単に紹介


こんにちはshunです!

今回はこちらの本を読了したので、紹介していきます。

『オイディプス王』ソポクレス 岩波文庫

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著者であるソポクレスは古代ギリシャ三大悲劇詩人の一人としても名高い人物です。

悲劇の王としても有名なオイディプス王ですが、果たしてどうして彼が悲劇の王と呼ばれるに至ったのか。

ここでは、ソポクレス『オイディプス王』のあらすじと感想について紹介していきます。

『オイディプス王』あらすじ/要約

テーバイの王として君臨していたライオスは、妻イオカステとの間に、1人の子をもうけます。

しかし、その後ライオスは何者かによって暗殺されてしまいます。

ライオスの暗殺によって、テーバイには王が欠けてしまいました。

そんな時に現れたのが、オイディプスです。

オイディプスは怪物スフィンクスを打ち倒し、テーバイに平和をもたらしたことで、テーバイの王としてライオスの後を引き継ぎます。

しかし、オイディプス王がテーバイを統治すると、疫病や不作が続くようになってしまいました。

そんなある日、オイディプス王はとある神のお告げを聞くことになります。

勇敢な王

本物語の主人公であるオイディプスは、コリントス国の王夫妻に育て上げられました。

オイディプスが森の中で捨てられていた際に、コリントスの王夫妻が偶然見つけ育てたのでした。

オイディプスは成長するにつれて、自分がコリントスの王夫妻の子どもとして本当に生まれたのか疑問を抱くようになります。

神に訪ねてみたところ、神は「お前は父を殺し、母と交わって子をなすだろう」とオイディプスに対して言葉を残します。

オイディプスは自分自身の父親、すなわちコリントスの王を殺してしまうことを非常に恐れました。

オイディプスは自分が父親を殺してしまうことがないように距離を置こうとします。オイディプスは父親殺しを避けるためにテーバイへと足を運ぶのでした。

そしてオイディプスは、テーバイに出現した怪物スフィンクスを勇敢にも倒し、王として君臨しました。

運命>人間

理不尽な運命を背負わされた人の物語に私たちは同情し、そして悲劇だと感じるようになります。

今回読んだソポクレスの『オイディプス王』では人間ではどうしようもできない理不尽な出来事が起こります。

それがギリシア神話の悲劇性を高めているのでしょう。

もし、オイディプス王が愚かな人間で、何ひとつ人々の信頼を集めうことができない人物であったとしたら。

この『オイディプス王』はこのような底知れない悲劇さを内包していなかったでしょう。

勇敢で人々からの信頼も厚いオイディプス王。

誰からも嫌われることのない一見すると無欠の人間だったオイディプス王に悲劇が訪れることで、人間の無力さをひしひしと実感させられます。

どんない人格の優れた人物であったとしても運命には勝てないのか。

所詮、人間は自分が担わされた運命に従って生きるしかないのか。

そんなことをソポクレスの『オイディプス王』を読んで、痛感させられます。

『オイディプス王』感想/まとめ

前半の方から、おおよその物語の内容が理解できてしまったのですが、それでも非常に面白いです。

いくつかの証言から自分が行ってしまった悪事を徐々に認識していくオイディプス王。

そんなオイディプス王の心情の変化が、非常に的確に捉えられていて、読んでいて緊張感があります。

まさに悲劇といっていいでしょう。

運命を予め背負わされたオイディプス王の苦悩や懺悔に戦慄させられました。

ギリシア神話の知識がなくても物語自体が面白いので、純粋に楽しむことができるかと思います。

ギリシア神話をしっかり読んだのは今回は初めてでしたが、想像を超える面白さでした。これからもギリシア神話に関する本は読んでいこうと思います。

気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた〜。

<記事で触れた書籍一覧>

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